連載当初と後期では絵柄が違う ※上下とも画像は「犬夜叉」よりお借りしてます。PCのトラブルでちと間が空きました。申し訳ございません。訪問できない間に拍手を贈ってくださった方々に御礼申し上げます。有り難うございます。嵯峨野すみか様へコメント有り難うございます。お返事が遅れましたことをお詫び申し上げます。やはり原作を読み直すと改めて込み上げてくるものがありますね。アニメも好きですが基本『原作派』の猫目石です。『犬夜叉』は連載期間(約12年)が長かったせいか初期と後期では大きく絵柄が違います。兄上の場合は、その傾向が特に顕著(けんちょ)です。上記の画像を見比べていただくと一目瞭然ですが、かなり絵柄が違ってます。上の画像はコミックス2巻(初期)、兄上が初登場された時のものです。下の画像はコミックス25巻(中期)、七人隊の毒を扱う霧骨を兄上が成敗された場面。兄上の年齢は人間で換算すると19歳と『奥義皆伝』に出てます。でも、最初の画像では、とてもじゃないけどそうは思えません。よく言って犬夜叉と同じ15歳くらい、下手すると年下に見えるほどです。それが下の画像になるとグッと大人っぽい雰囲気に変わってます。年相応に見えるし背も高くなってます。これは作者の高橋先生の技量が上がったせいでしょう。兄上の毛皮(モコモコ)を見てください。上と下では明らかに質感が違います。上は明らかに描線が少ない。下は細かい描線を多用して毛皮のモフモフ度を上手く表現してます。『犬夜叉』は作中人物(妖怪と半妖も含めて)の成長物語です。兄上も犬夜叉に負けず劣らずの成長をなされたようです。 [6回]PR
俺様NO.1の鋼牙 ※アニメ『犬夜叉』からお借りしています。『犬夜叉』の中で最も俺様だと思うのが鋼牙です。犬夜叉も兄上も鋼牙の唯我独尊には敵わない。尤(もっと)も実力は両名とも鋼牙より上なんですけどね。あの気質は何といえばいいのか?強引なことこの上ない振る舞いです。大体、自分に得になるからといって女の子を攫(さら)うか!?相手の事情は一切、お構いなし!あきれるほど自己中な行動です。戦国時代だからいいようなものの・・・いいのか!?本当に!?良い訳なかろうがっ!!!今も昔も女性を攫(さら)うのは重大事件です。現代風にたとえると暴走族のトップ、総長(?)に拉致(らち)されたかごめ???鋼牙は暴走狼ですから、まんま暴走族ですよね。腰巾着(こしぎんちゃく)の一角と銀角はさしずめ配下の舎弟かな。文字通りの『お山の大将』です。まあ、群れというか仲間は大事にしてるようですが。妖狼族は狼の妖怪だから典型的な肉食男子の鋼牙です。りんちゃんの最初の『死』は鋼牙の狼どものせいですから管理人個人としては余り好きなキャラではありません。というか殆んど興味なしです。拍手を贈ってくださった方々に御礼申し上げます有難うございます。 [3回]
冷酷非情な頃の兄上 ※『犬夜叉』よりお借りしました。連載始めの頃の兄上です。あの頃の兄上は冷酷非情を絵に描いたような御方でしたね。血に塗(まみ)れた繊手(せんしゅ=しなやかな手、通常は女性に使う)が当時の兄上を見事に表現しています。この頃の兄上は怖いですね~~~下手に接触したら、即、あの世へ一直線な感じでした。犬夜叉もかごめも殺されそうでしたから。弥勒に七宝、あ、刀々斎もやばかった。というか誰も彼も気に障(さわ)ると容赦なく殺しまくる。『殺人鬼』とまではいかないけど、かなり危ない御方でした。それに『殺人鬼』というなら悟心鬼(ごしんき)です。奴と兄上を比較すると違いがよく分かります。※【コミックス16巻に登場】悟心鬼なら文字通りの『殺人鬼』です。おまけに人も馬も食べちゃう!となると鹿や猿は勿論のこと、熊だってぺロリでしょう。動物なら何でもいけちゃう悪食(あくじき)野郎。殺人鬼+食人鬼=エグイ&グロイ奴です。因(ちな)みに悟心鬼は闘鬼神の素(もと)です。というか悟心鬼の牙から打ち出された刀が闘鬼神。そして、それを打ち出したのが刀々斎の元弟子の灰刃坊(かいじんぼう)と。あれこれと因縁(いんねん)が絡(から)んでおります。ややこしい話ですな。そんな兄上に心酔したのは、りんちゃんが登場してからです。いくら秀麗な美貌の持ち主といえど全く他者の痛みを感じないキャラに心は動きません。りんちゃん無くして兄上の精神的成長はありえませんでした。つくづく、りんちゃんは凄いと思いました。拍手を贈って下さった方々に感謝いたします。有難うございました。 [8回]
寒い!寒い!ブルブル ※この画像は名香智子さまの『マダムジョーカー』からお借りしています。寒~~~~~い!この冬一番の寒さにブルブルです。殆んど雪が降らない名古屋近郊の市に住んでいます。気温が氷点下を下回るなんて滅多にない土地柄です。なのに今朝は気温が低すぎるので道路一面が霜状態。凍結してました。吃驚(びっくり)です。拍手を贈って下さった方々に感謝いたします。有難うございます。上記の画像は大好きな漫画家、名香智子さんの作品からお借りしました。男の子は東条嵐士(とうじょうあらし)、黒髪の女の子は月光寺蘭奈(げっこうじらんな)、どことなく【殺りん】を彷彿させると思いませんか?この作品が連載を始めたのは確か十数年前、当時からこの二人が結ばれないかなあと願ってましたら、紆余曲折(うよきょくせつ)の末、遂に結婚しました。大満足の結果です。つくづく自分は『殺りん』を思わせるCPが好きだな~~と感じ入りました。 [2回]
【拍手&コメント】有難うございます ※この画像は『妖ノ恋』様よりお借りしています。拍手を贈ってくださった方々に御礼申し上げます。嵯峨野すみかさまへコメント有難うございます。デビッド・ボウイ、不思議な魅力を持った人でしたね。中世的な、ちょっと危ない魅力、何というか両刀っぽい。『綿の国星』のラフィエルですか。これまた懐かしい。大島弓子さんですよね。私はゲームを全くしないんですが・・・『刀剣乱舞』のキャラを見て大のお気に入りキャラを二人見つけました。三日月宗近と小狐丸。とても素敵なんです。この二名には殺生丸を彷彿させる要素がふんだんにあります。一度、ご覧になってください。小話の『呪(しゅ)』を気に入って頂けたら嬉しいです。 [2回]
呪(しゅ) ※この画像は『妖ノ恋』様よりお借りしています。邪見はいそいそと主の執務室に赴(おもむ)いた。障子越しに室内に差し込む柔らかな光に白銀の髪がきらめく。白皙の美貌に見事な長身を有する、此処、西国の国主、殺生丸。邪見の敬愛する主は今日も今日とて麗しい。「殺生丸さま、お申し付けのりんの小袖が仕上がってまいりましたぞ」「そうか、早かったな」「はい、それはもう殺生丸さま直々(じきじき)のお達しとあって織子も縫い子も丹精込めて仕上げたとのこと。ささ、ご覧になってくださいませ」ウキウキと漆塗りの木箱から小袖を広げて主にお披露目する邪見。それは石榴(ざくろ)のような赤い生地に兎と雀をあしらった柄行きであった。いかにも稚(いとけな)い童女に相応しい物である。「ふっ、りんに似合いそうだな」「はい、それはもう、帯は常盤(ときわ)色で合わせようかと。他にあれこれと小物も揃えようと思っております。それでですな、殺生丸さま、ひとつ・・・お願いがございまして」いつも饒舌(じょうぜつ)すぎるほど饒舌な邪見の躊躇(ためらう)うような口ぶりが殺生丸の気を惹(ひ)いた。「何だ」「はっ、これからりんに贈る品の全てに『呪(しゅ)』を施して頂きたく」「『呪(しゅ)』か、何故だ」「ははっ、どうもりんを見る村の女どもの中に・・・些(いささ)か不穏な気配を感じさせる者がおりまして」邪見の話に思い当たる節があるのだろう。殺生丸が微(かす)かに眉をひそめる。「成る程、あらかじめ策を講じておこうと」「ははっ、流石は殺生丸さま、お察しの通りにございます。何も起きなければそれでよいのでございますが。まあ、転ばぬ先の杖という奴にございます」「よかろう」これ以後、りんが身につける品は勿論のこと、使用する道具の全てに『呪』がほどこされることとなった。邪見が危惧したことは間もなく現実となった。不心得者の村の女がりんの小袖を盗み取ったのだ。だが、その女が小袖を身に纏(まと)った瞬間、『呪』が発動した。女は村中に響き渡るような絶叫をあげ昏倒(こんとう)した。身の毛もよだつような怖ろしい幻覚に襲われたのだ。叫び声に驚き女の家に駆けつけた村人は即座に事の顛末(てんまつ)を了解した。小袖は村を守る隻眼の巫女の養い仔が『妖怪のお殿様』から贈られた代物である。つまり、女は盗みを働いたのだ。その後、女は村八分の扱いをうけた。元から手癖が悪い女だったので誰も相手にしない。暫(しば)らくすると姿が見えなくなった。どこか別の土地へでも出奔したのだろう。この『小袖盗み』以後、りんの道具に手を出すと『祟(たた)られる』と近隣一帯の噂(うわさ)になった。巫女の預かり仔に手を出してはならぬお宝には勿論のこともしも 一度(ひとたび) 手を出せば二度と戻れぬ人の世にはあれは愛(いと)し仔 妖怪の犬のお殿様の愛(いと)し仔(ご)ぞ※【常盤色(ときわいろ)】:松のような緑色 [13回]
大雪(だいせつ)に物思う ※この画像は『妖ノ恋』様よりお借りしています。チラチラと雪が舞う。灰色の空から音もなく雪が降りしきる。雪を見るともなく眺めていた殺生丸は追憶の中に眠る父を思い出していた。殺生丸と犬夜叉の父、闘牙は、こんな風に雪が降る大雪(だいせつ)の頃に亡くなった。竜骨精との闘いで父は重症を負いながら身籠っていた犬夜叉の母を救わんが為、死地に赴いたのだった。当時は、何故、父があのような行動を取ったのかが解らなかった。いや、解りたくもなかったのだ。あのように脆弱で卑しき存在の人間の女に大妖怪たる父が想いを掛けるなど許せなかった。愚かというか血迷ったとしか思えなかった。だが、りんを拾い、共に旅をした。宿敵の奈落を討ち果たし隻眼の巫女にりんを托した今なら父の心を理解できるような気がする。「・・・父上」小さな呟(つぶや)きは舞い散る雪の中に消えた。意識を眼下の人界に戻す。白銀一色に染まった世界が眼に飛び込んでくる。今頃、りんを預けた人里も雪に覆われているだろう。寒さに凍えていなければよいが・・・早く荷を届けてやらねば。菰(こも)に包まれた荷の中身は鹿肉と百合根。厳しい寒さに負けぬようにと邪見が手配した精のつく食べ物だ。鹿皮は鞣(なめ)してから届けてやろう。殺生松は騎乗する双頭の竜、阿吽を急がせた。 [9回]
本屋廻(めぐ)りが大好き 本屋廻(めぐ)りが大好きです。図書館が近くにあるのですが、今は余り利用してません。以前は頻繁に利用してたのですが・・・理由は新刊本が少ないからです。仮に入ったとしても順番待ち。とてもじゃないけど待ってられません。だから欲しい本は本屋もしくはアマゾンやマーケットプレイスを利用して入手します。昔ながらの紙媒体の本が好きです。ネット小説でも気に入りの作品は紙媒体で入手します。その方が眼に優しいですからね。 [2回]
ああ、申し訳ない! ※この画像は『妖ノ恋』さまよりお借りしてます★皆さま、大変に遅ればせではありますが・・・明けましておめでとうございます。それと七日にコメントを頂きながら返信していなかった【嵯峨野すみか様】に御礼と同時に深くお詫び申し上げます。ブログを放ったらかして碌にチェックもせず貴重なコメントを見逃してました。実(まこと)に申し訳ございません!まさか、こんな放置ブログに、そうまで期待してくださる方がおいでとは思いもせず、有難いやら申し訳ないやらの思いで一杯です。【嵯峨野すみか様】の御気持ちに応えるには、もう一度、初心に帰ること、嘗(かつ)ての殺りん》愛を呼び起すべきでしょうね。そして未完の作品を仕上げるべく尽力すること。出来るだけ頑張ります。このところ『ナルト』や『鬼灯の冷徹』『乙嫁語り』他、ネットの小説などを読み漁っておりました。それと同時にネットのお陰で世界情勢が急速に変化しているのをヒシヒシと感じます。【嵯峨野すみか様】のおっしゃるように今年は昨年に引き続き世界のアチコチで非常にきな臭い情勢が続くようです。欧州は移民問題で大混乱、支那(チャイナ)経済の統計はデタラメで株価はハチャメチャ、アメリカは大統領選挙で大わらわ、多国に関わってる余力なし。日本にも多少の影響はあるでしょうが柔軟に乗り切ってくれることを願ってます。皆様の健康と御多幸を祈りつつ新年のご挨拶といたします。 [2回]
『珊瑚の出産⑯』 ※この画像は『妖ノ恋』さまよりお借りしてます。邪:「殺生丸さま、本当にかごめは何時(いつ)戻ってくるんでしょうな?」邪見はりんの疑問に重ねるように殺生丸に訊(き)いてみた。まあ、普段から饒舌(じょうぜつ)な主(あるじ)ではないから答えてもらえるとは思っていなかった。しかし、今はご機嫌がよろしいのだろう。即座に答えてくださったのだから。殺:「戻ってこないというより戻れないのだろう」り:「どうして戻ってこれないの? 殺生丸さま」殺:「閉じている」り:「閉じるって?」殺:「以前は行き来できたが今は出来ない。恐らく異界に通じる道が閉じているのだろう」り:「じゃあ、かごめさま、もう戻ってこれないの?」りんが悲しそうに訊(き)いてくる。犬夜叉や子狐妖怪の気持ちを思ってのことだろう。私は諭(さと)すように言葉を重ねた。殺:「今は閉じている。だが、ある日、通じるようになるかもしれん」そう、希望がない訳ではないのだ。すると、またしても邪見が余計な嘴(くちばし)を入れてきた。邪:「ということは、今日か明日、通じるかもしれんということでしょうか?」殺:「そうかもしれん。そうでないかもしれん」邪:「う~~む、分かったような分からんような。何やら禅問答のようですなあ」邪見め、黙っていればいいものを。こ奴はいつも賢(さか)しげに口を挟(はさ)んでくる。全く、何度、痛い目に遭わせても懲りん奴だ。そうか、また仕置いて欲しいと見える。ならば遠慮なくいくぞ。ガシッ!殺生丸は邪見の頭を鷲掴みにするや否や目にも留まらぬ早業で虚空に放り投げた。ブンッ!ビュ------------------------「ア”レ”エ”ェェェェ~~~~~~~~~~」あっという間に小さくなる従者の姿。濁声(だみごえ)の悲鳴も段々小さくなる。り:「あ、邪見さま、また飛んでっちゃった」殺:「気にするな。いつもの事だ」殺生丸は素知らぬ顔で阿吽の手綱を取った。そのまま村の上空を逍遥する。村人がそこかしこに散らばり農作業に勤(いそ)しんでいる。まるで胡麻粒のようだ。不意に鋭敏な嗅覚が風の中に不快な臭いを捉(とら)えた。草と土の匂い、それと混じり合う汗の臭い、まだ幼い童(わらべ)どもの匂い。この匂いはあの時の・・・眼下に目をやれば豆粒のような男童(おのわらわ)どもがワラワラと集まり此方(こちら)を見上げている。あ奴らは、以前、りんにチョッカイをかけておった小童(こわっぱ)どもではないか。殺生丸の脳裏に当時のことが思い浮かぶ。犬夜叉の帰還後、殺生丸は今後のことを思って隻眼の老巫女にりんを託した。あの老女ならば決してりんを粗略には扱うまいと思えたから。だが、どうにもりんの身が気に懸かった殺生丸は、敢(あ)えて西国への出立を遅らせ陰からりんを見守り続けた。するとどうだろう、或る日、村の小童どもがりんに嫌がらせを始めたのだ。咄嗟に姿を現し奴らを睨(ね)めつけてやった殺生丸。その結果、悪戯(いたずら)小僧どもは、やれ腰を抜かすわ、みっともなく小便を漏らすなどと無様(ぶざま)な醜態を曝(さら)したのであった。フン、だらしがない!女子(おなご)一人を大勢の男(お)の子が寄って集(たか)って虐めようなどと。なんという恥知らずな輩だ!ふむ、良い機会だ。この際、奴らに釘を刺しておくとしよう。二度とりんに手を出そうなどと思わぬように。殺生丸は手綱を引き双頭竜に指示を出した。「阿吽、下がれ、ゆっくりとな」※『珊瑚の出産⑰』に続く [12回]