幼子の金の瞳、う~~む、まぎれもなく犬夜叉の子じゃ。
犬夜叉は半妖ではあるが殺生丸さまと同じ白銀の髪、金の瞳じゃ。
母親は人間だが大妖怪の父君、闘牙王さまの血が強くでたらしい。
まあ、とにかくじゃ。
子供が犬夜叉の子であることは納得した。
だが、その子の名前は?
隻眼の巫女、楓に名を問うてみる。
「楓よ、この子の名は?」
「ふふっ、犬夜叉の子だからな。夜叉丸という」
「いつ生まれたのじゃ?」
「半年前だ」
「半年前・・・となると一年前、ワシがお主のところにりんの消息を教えにいった時には、もう、かごめの腹の中におったという訳か」
「そうなるな、まだ、あの頃は判らなかったが」
「ふ~~ん、あの犬夜叉が父親になあ。とはいえ、かごめと一緒になったんじゃから当然といえば当然か」
「まあな。それはそうと、今日は、いきなりどうしたのだ、邪見。何かあったのか?」
楓の指摘にハッとする邪見。
わざわざ人界にまで赴(おもむ)いた用を思い出したのだろう。
ポンと手を打つ。
「そっ、そうじゃ! ワシはお前に吉報を届けに来たんじゃった」
「吉報というと?」
「喜べ、楓! りんが見つかったぞ。今は殺生丸さまの御母堂さま、狗姫の御方の居城におるんじゃ」
「何と、兄殿の母君の許とな。で、それは、一体どういう経緯(いきさつ)でそうなったのだ」
「うむ、それが、話せば随分と長い話でな」
「そうか、ならばこんな処で立ち話もなんだ。ワシの庵(いおり)に寄っていくがいい。丁度、飯時だ。粥(かゆ)など啜(すす)りながら積もる話を聞かせてもらとしようか」
「ふむ、そうじゃな。では馳走になろう」
隻眼の巫女は歩き始めたばかりの幼児を連れ踵(きびす)を返した。
緑色の小妖怪も足並みを揃えて歩いていく。
同じくらいの背丈の幼児と小妖怪が共にヨチヨチと歩く姿。
それは妙におかしみを誘う場景だった。
邪見は醍醐に騎乗して眼下を見下ろした。
三年ぶりの人里である。
空から俯瞰(ふかん)すると村の様子が一目瞭然でわかる。
ごくありふれた村の佇(たたず)まいが目に入ってきた。
ふむ、相変わらずじゃな。
邪見は独りごちた。
村は見た感じ、三年前とそう変わっていなかった。
強(し)いて違いをいうなら真新しい家屋が二・三軒建っているぐらいか。
んっ! あれは誰じゃ?
幼子がトトッとよろけながら歩いている。
子供の側には見知った顔が付き添う。
刀の鍔を眼帯代わりにつけている隻眼の老女。
村を守る巫女、楓だ。
思わず知らず邪見は巫女の名を呼んでいた。
「楓~~~~~!」
名を呼ばれた巫女が上空を見上げた。
そこには一頭の竜にチョコンと乗った緑色の小妖怪の姿。
「おおっ、邪見ではないか。久しぶりだな」
邪見は醍醐に下降の指示を出し近くの草原に降りた。
ピョンピョンと竜から跳び下りる。
楓と幼子が側に寄ってきた。
「一年ぶりじゃな、楓、子守か。んんっ、その子は誰の子じゃ。初めて見るぞ」
邪見は楓がつれている子供に目をやった。
まだ歩きだして間がないのだろう。
足元がフラフラと覚束(おぼつか)ない。
「ふふっ、誰の子だと思う?」
「そうじゃな。大方、法師と退治屋の子じゃろう。あそこは、年中、盛っておるからな」
「外れだ。この子はな、犬夜叉とかごめの間にできた子だ」
「げぇっ、なっ、なっ、何じゃとおぉぉぉぉぉぉおぉぉぉ!? いっ、犬夜叉とかごめの子じゃとぉおぉぉっ!?」
邪見は絶叫した。
犬夜叉は半妖ではあるが、主君、殺生丸さまの異母弟である。
その犬夜叉とかごめの間に出来た子供、つまり目の前の子供は西国王、殺生丸さまの甥っ子にあたる訳だ。
もっとも半妖の子なので妖怪の血は四分の一しかひいてない。
血の四分の三は人間だから殆ど人間といっていいだろう。
邪見は、まじまじと幼子を眺めた。
よくよく見れば子供の髪は村人と同じく黒い。
かごめに似たのだろう。
だが瞳は上質の琥珀を思わせる艶(つや)やかな金色だった。
2005年の暮れ頃から殺りんに嵌まり、それが、嵩じて遂に2006年5月から生まれて初めて小説を書き始める。
最近は、殺生丸に次ぐイケメンとして奈落もお気に入りで◆奈落視点の小説も手がける。
★★★2006年12月から『刀々斎同盟』に参加しました。
♪♪♪◆2007年1月から『いぬなび』に登録致しました◆♪♪♪
てます。
市民病院に入院。
やはり云うに云われず気にしてたんですね。
明けましておめでとうございます。
遅くなりまして申し訳ありません。
チョコチョコ投稿してます。
小話の執筆も頑張ります。
どうぞ宜しくお願い致します。