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第二十七作目『春浅し』

節分を過ぎ立春に入った。
研ぎ澄ましたような冬の寒さがユックリと緩み始めた。
陰鬱だった日差しは少しずつ明るさを取り戻していく。
未だに冬の寒さが残りはするものの確かに春の兆しが其処彼処(そこかしこ)に感じられる。
西国城の奥御殿の白梅の老木も蕾が綻び可憐な花を付け出した。
馥郁(ふくいく)たる梅の香りが辺りに漂い城勤めの犬妖達の鋭い嗅覚を擽(くすぐ)る。
逸早(いちはや)く春を告げる花、梅。
りんも又、梅の花が咲くのを心待ちにしていた。
花が大好きな童女にとって寒椿くらいしか花が咲かない冬は、やはり味気ない季節だった。
雪遊びが、どんなに楽しかろうとそれは変わらない。
りんは春がどの季節よりも好きだ。
夏よりも秋よりも勿論、冬よりも。
だから、春の訪れに誰よりも心を躍らせる心地だった。
季節の移り変わりに敏感な鳥が奥御殿の庭にも訪れるようになった。
中でも鶯(うぐいす)が、一際、目立つ。
この鳥は別名が“春告げ鳥”と呼ばれる程に春とは縁が深い。
その上、『梅に鶯(うぐいす)』と来たら古来、調和の好例として譬(たと)えられる程、取り合わせが良い。
りんは、この美しい鳴き声を発する鳥を何とか近くで見たいと機会を狙っているのだが警戒心が並々ならぬ事で知られる鶯は、いっかな思う様には姿を見せてくれなかった。
声だけが周囲に誰も居ない時、「ホ~ホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ」と響いてくる。
なまじ声だけが聞こえると余計に姿が見たくなるのが人情と言う物で、りんも意地でも姿を見ようと自分なりに色々と頭を捻ってみた。
とにかく物音を立ててはいけない。
そう考えたりんは自分の気配を鶯に覚(さと)られないように凢長(きちょう)の影にジッと身を潜め鶯がやって来るのを待った。
りんが纏っている打掛は白地に竹と雀、更に小さな紅梅を全体に散らした紋様で彩られ、如何にも早春に相応しい。
まだまだ寒さが厳しいこの時期に合わせて防寒の為に綿が入れてある。
りんの姿勢は、まるで仔猫が獲物を狙って身を伏せているような体勢に見えただろう。
午後の政務に一区切り付けた殺生丸が奥御殿に掛かる渡殿(わたどの)を渡って来たのは、そんな時だった。遠目の利く殺生丸は訳の判らない格好をしているりんを訝(いぶか)しみ目を細めた。
(・・・一体、何をしようとしている?)
そう思ったと同時に邪見が走り出しと大声で蹲(うずくま)っているりんを叱り付けた。


「こりゃっ! りん! 何をしておるっ!行儀が悪いぞっ!」


「ヒャンッ!」


鶯に気付かれないようにソッと息を殺して機会を窺っていたりんは吃驚(びっくり)して飛び上がり、つんのめって顔から畳に落ちてしまった。
ダンッ! チョコンとした可愛らしい鼻の辺りが赤くなっている。


「痛ぁ~~~いっ! 邪見さまっ! 驚かせるから鼻を打っちゃったよぉ~~」


鼻を擦(さす)りながら、涙目で、りんが、邪見に訴える。


「何を言うかっ! お前の鼻なんぞ、元々、狆(ちん)のように低いではないかっ! オオッ!これぞ正しく“狆(ちん)くしゃ”なる代物じゃな」


ケラケラと笑う邪見の背後から凍り付くように冷たい気配が・・・。
邪見がハッと気付いた時は既に殺生丸に蹴り飛ばされて遥か彼方に。
相模も物音に気付いて駆け付けてきた。
相模は女官長らしく胡桃色に老松(おいまつ)の紋様を配した落ち着いた色合いの打ちかけを召している。


「まあっ、 りん様! どうなさいました、そのお顔は!?」


「鶯を見ようと凢長(きちょう)の影に隠れてたら・・邪見さまに驚かされて転んじゃったの」


幸い、りんの鼻は、多少、赤くなってはいるが傷が出来ている訳ではない。
暫く放っておけば、その赤味も消える程度の物だったので手当ての必要は無かった。


「そうですか、鶯を。それにしても、めっきり春らしゅうなってまいりましたね」


「うん、とっても綺麗な声で鳴くから、りん、一度、その姿を見てみたかったの。いつも、梅の木の辺りで鳴くから、隠れてれば見れるかな?と思ったんだけど・・・」


「あの鳥は、それはそれは警戒心が強くて、余程でないと姿を見る事は出来ないそうです」


「そっかぁ・・・残念だなぁ」


「りん・・・鶯の代わりに、梅を見に出掛けるか?」


シュンと項垂(うなだ)れた童女の様子を見かねたのか、珍しく殺生丸がりんに遠出の誘いを掛けた。
西国に戻って以来、冬場は気候のせいもあり一度も出かけていない。


「えっ! でも、殺生丸さま、お仕事は良いの? ・・・りんは、お出掛けするの嬉しいけど」


「・・・丁度、仕事の区切りが付いたのでな」


「うんっ、じゃあ、行きたい! 阿吽に乗って出かけるの久し振りだねっ!」


忽(たちま)ち、りんの顔がパアッと日が差したように輝いた。


「おや、邪見様、お戻りになったのですね」


相模が、ヨレヨレになって戻って来た邪見を、目敏く見つけ声を掛けた。
見るからに這う這うの態(ほうほうのてい)という有様である。
水干には、所々、かぎ裂きが出来ているわ、葉っぱや枝がアチコチ付いているわで、どうやら潅木(かんぼく)の茂みに飛び込んだようである。
殺生丸に蹴り飛ばされた邪見は奥御殿を軽く跳び越し中庭の辺りまで飛んで行ったらしい。
そんな従者の惨状(自業自得)など全く意にも介さず、早速、殺生丸は用を言い付けた。


「邪見、阿吽に鞍を付けて引いて参れ。出かけるぞ」


「ハッ、ハハァッ!! たっ・・只今! しっ・・暫く、お待ちを!」


戻ってきたばかりにも拘わらず、即刻、引き返し阿吽が繫がれている中庭の厩舎へ主君の御用を言い付けに走る邪見であった。
早春とは云え上空は風が強い。
その分、気温も下界に比べかなり低い。
風邪を引かせないように殺生丸が豊かな白銀の毛皮で、りんをスッポリと覆った上で懐深く抱え込み隻腕で阿吽の手綱を取っている。
邪見は例の如く人頭杖を持って降り落とされないように阿吽の尻尾に必死に摑まっている。
阿吽を駆けさせる事、四半時(大体30分程度)、一面、梅の木に覆われた広大な林に着いた。
三本の梅の大木を中心に白・薄紅・紅と綺麗に三等分に色分けされている。
この辺りは西国城より南に位置している事となだらかな山が連なる旺妖(おうよう)山脈に寒風を遮(さえぎ)られるせいか、既に何万本とも思われる梅の木は満開の時を迎えていた。
春の明るい日差しを浴び白梅は清楚に香り高く薄紅色の梅は柔らかく優雅に紅梅は艶麗にして鮮やかに、それぞれに見事な美しさと香りで、その妍を競う。
殺生丸の懐から開放されたりんは広大な梅林を見るなり歓声を上げ仔犬のように梅林の中を駆け回っている。その姿は春の訪れに対する喜びを小さな身体一杯で表す小鳥のようにさえも見える。
そんな無邪気なりんの様子を殺生丸が目を細めつつ静かに見守る。
その金色の双眸に見え隠れするのは父の如き慈愛に満ちた感情、それと同時に仄かに焦(じ)れたような恋情も。
薄墨色の地に霞紋様の羽織りを纏い淡い藤色の袴を召した殺生丸自身そのまま早春の景色の中に溶け込みそうな感じを見る者に与える。
大気を僅かに振動させて殺生丸の背後に何者かが現われ出た。
背後に出現した気配を敏感に察しつつも気に留める事なく無造作そのままの姿勢を殺生丸は崩さない。
害意は感じられない。
背後の存在が、静かに殺生丸に声を掛けてきた。


「お久しゅう御座います、若様。・・・いえ、もう、お館様とお呼びせねばなりませんね」


「・・・三梅精(さんばいせい)か」


背後の存在に心当たりがあるのか殺生丸は、振り向きもせずに言葉を返す。
人型を取った三人の美しい女精(じょせい)が其処に居た。
それぞれ梅の木の精である。
声を掛けてきたのは白梅の精で名を“月影”と言う。
薄紅色の梅の精は“鴛鴦(えんおう)”紅梅の精は“緋の司”である。
それぞれに自分の花の色の唐衣(からぎぬ)を纏い頭上には花を象(かたど)った冠を飾っている。
月影は白梅の冠を、鴛鴦(えんおう)は薄紅色の梅の冠を、緋の司は紅梅の冠を。
豊かな黒髪に花の冠が華やかに映える。
早春を彩る花、梅の精達の艶姿(あですがた)である。
今でこそ桜が持て囃されているが、遥か古(いにしえ)の時代、“花”と言えば梅を指す言葉であった。
雅な王朝の残り香を今に伝えるかのように三梅精の装いも古式(こしき)床(ゆか)しき十二単(じゅうにひとえ)である。


「嘗て若様の父君、闘牙王様が手ずから植えて下さいました私達、三本の梅の木を基に八百年という時を経て此の地に根を張り、今、目に映りますような見渡す限りの梅林となりました」


白梅の月影が、当時を懐かしむように言葉を紡いだ。


「先代様が最後に此の地を訪れて下さったのは二百年ほど前になりましょうか・・・」


薄紅色の梅の精、鴛鴦(えんおう)も、その時の事を思い出したのか言葉を繫いだ。


「その時は、若様、殺生丸様もご一緒でしたな。あれが今生でのお館様との別れとなりました」


紅梅の精、緋の司が、ウッスラと涙を浮かべて先代の西国王を偲(しの)んだ。


「以来、毎年、愛(め)でて下さる方も無いままに虚しく花を咲かせてまいりましたが、今日、この様に若様、いえ、当代様の御来駕(ごらいが)を賜りこんな嬉しい事は御座いません」


白梅の月影がフワッと花を綻ばせたような笑みを浮かべ殺生丸に御礼の言葉を述べた。


「フッ・・・気紛れだ。礼には及ばぬ」


殺生丸も在りし日の事を思い出したのか遠い眼差しで周囲を眺めた。
月影が言ったように、この三梅林(さんばいりん)を訪れたのは実に二百年振りの事であった。
父親が亡くなって以来、憑かれたように力を鉄砕牙を捜し求め人界を彷徨った二百年であった。
殺生丸が奈落との決着を付け躊躇(ためら)う事なくりんを連れ西国に帰還したのは、つい昨年の事である。


「あの幼子で御座いますか? 殺生丸様が連れて共に西国に御帰還遊ばしたのは・・・」


鴛鴦(えんおう)が、不思議な者を見るかのように、りんに目を留めた。


「・・・・誰も訪れないと言う割には、良く知っているではないか」


「確かに。でも、鳥や獣は別で御座いますよ」


緋の司が少し憮然とした殺生丸の機嫌を取るかのように婉然(えんぜん)と笑いながら答える。


「愛らしい女の童(めのわらわ)で御座いますな。人の仔でありながら全く邪気が感じられない。あのような存在は初めてです。・・・・実に珍しい」


月影が何かを改めて確認するかのように呟(つぶや)いた。


「朴仙翁様からお聞きした通りで御座いますね」


鴛鴦(えんおう)が殺生丸を驚かせるような言葉を口にした。
大妖が顔を巡らし背後の三梅精に鋭くはないが優しいとも言えない視線を向ける。


「何だと・・・そなた達、朴仙翁と繋がりがあったのか?」


「勿論で御座います。我ら樹精にとって、あの御方は長老の中の長老。二千年もの樹齢を重ねられ樹精から遂に樹仙へと昇格を果たされた大長老であらせられまする」


緋の司が殺生丸の疑問に柔らかく言葉を返す。


「その朴仙翁様が折りに触れ殺生丸様の消息を鳥に託して、我ら西国に所縁(ゆかり)のある者どもにお知らせ下さいました」


月影が殺生丸の動向を、何故、知っていたかについてヤンワリと言葉を繫ぐ。


「・・・朴仙翁は、随分と好奇心が強いようだな」


「クスクスッ・・・あの御方は殺生丸様が可愛くて仕方ないので御座いますよ。闘牙王様の忘れ形見である貴方様は、朴仙翁様にとって、ご自分の息子のように思えるので御座いましょう」


鴛鴦(えんおう)が、殺生丸を宥(なだ)めるかのように笑いながら答える。


「此の世に朴仙翁様ほど博識な御方は他におられません。二千年という気の遠くなるような時間の中で蓄えられた知識と御自身の深い思慮が相俟(あいま)って望めば最良の知恵を授けて下さいます。ですから、殺生丸様も、あの御方の許を訪ねられたので御座いましょう?」


緋の司が樹仙の中の樹仙に対する深い尊敬を隠そうともせずに話す。


「・・・・・」


殺生丸は、黙して語らない。
確かに・・・この誇り高い大妖怪が、物を尋ねる為にのみワザワザ足を運んだのは、かの樹仙のみ。
それは取りも直さず、殺生丸が亡き父の友人である朴仙翁に一方(ひとかた)ならぬ敬意を払っている証(あかし)でもある。
りんが、殺生丸の許に戻って来た。
後から邪見が、息せき切って必死に付いて来る。


「殺生丸さまぁ~~~」


幼子特有の小鳥のように高い愛らしい声が大妖の耳に心地良く響く。
殺生丸が愛して止まぬ唯一の存在。
その幼さ故に成長を心待ちにする大妖が焦(じ)れる。
焦れて焦れて・・待ち切れぬ想いが時として溢れ出しそうになる。
後・・・何年、待てば良いのか・・・。
春は、まだ浅い。


「それでは、私どもは、これにて」

三梅精が大気に溶け込むように姿を掻き消した。
後に残ったのは紅白と薄紅色の梅の枝が三本。


「アレッ! 殺生丸さまの後ろに女の人達が居たみたい・・なのに・・・」


殺生丸が、その場に残された三本の梅の枝をりんに手渡してやった。


「良いの? 殺生丸さま、この梅の木を貰っても」


「ああ・・・。昔から梅は、枝を剪定(せんてい)してやった方が良いと言われる。城に持ち帰って相模に飾ってもらうが良かろう。」


「有り難う、殺生丸さまっ!」


色違いの三本の梅の枝を抱えて、りんが嬉しそうに殺生丸に御礼の言葉を返す。
殺生丸一行が立ち去った後に三梅精が次のような言葉を交わしていた事を誰も知らない。


「気付かれましたか? 月影姉さま、あの幼子が仙気(せんき)を帯(お)びていた事に」


「ええ、気付いてましたよ、鴛鴦(えんおう)」


「やはり、そうでしたか。人気(じんき)の中に仙気が、微(かす)かに見えておりました」


「そなたも気が付いたのですね、緋の司」


「恐らくは、朴仙翁様も気付いておられるのでしょうね、月影姉さま」


「そうですね、鴛鴦(えんおう)。だからこそ、我らに、お知らせ下さったのでしょう」


「あの“りん”という幼子は、一度ならず二度までも冥府から呼び戻されたと聞き及んでいます。尋常の人間では、到底、有り得ぬ事です。あの子供は、人でありながら、最早、人としての則(のり)を越えた存在なのでしょう。・・・でなければ、絶大な妖気を発する大妖怪である殺生丸様の御側にあれ程・・・長く居られる筈もない。そうでしょう、緋の司」


「月影姉さま・・・」


「・・・人としての則(のり)を超えた存在、未だ嘗て、そのような存在を我らは勿論、朴仙翁様ですら御覧になった事があったかどうか・・・。これは、運命でしょうか? 」


「先代様の御遺志が働いているのやも知れませんよ、月影姉さま」


「人の姫を愛し、子まで生(な)された闘牙王様の・・・ですか、鴛鴦(えんおう)」


「はい、先代様は、人を愛する喜びと切なさを誰よりも強く感じておられたと思われますので」


「・・・そうかも知れませんね。私達のような者に比べれば、人の一生は、余りにも儚い」


「でも、月影姉さま。短いが故に人は限られた時を“凝縮”させて生きます。須臾(しゅゆ)の命であればこそ、その輝きは、より一層、鮮やかで我らのような者には眩し過ぎる程で御座います。刹那の輝きとは言え、その煌めきは何にも増して美しく心を打つ物で御座いましょう」


「そう、判りますよ、緋の司。闘牙王様は、恐らく・・・その鮮やかさに惹かれたのでしょうね。儚いと判っていながら・・尚、惹かれ惹かれて止(とど)め様もない。恋とは・・・ほんに狂気で御座いますな。思い出します、この季節になると何時も我らの枝を所望された先代様を」


「命さえも掛けて貫かれた激しい恋、その闘牙王様の血を誰よりも色濃く受け継がれた殺生丸様も、又、父君と同じ道を歩まれるのでしょうか。・・・月影姉さま」

「それは、まだ、判りませんよ・・・鴛鴦(えんおう)」


「同じ血を分けた親子が同じ様に人を愛したからと言って・・・先代様と当代様が、同じ末路を辿(たど)るとは限りません。この先、一体、どうなるのか・・・正直、あの朴仙翁様にさえも判らない事で御座いましょう。我らは、何一つ、殺生丸様を手助けする事は叶(かな)いませんが・・・。手ずから我らを此の地に植えて下さった亡き闘牙王様の御恩に報いる為にも、殺生丸様の想いが悲しい結末を見る事が無いように心を込めて祈りましょう。鴛鴦(えんおう)、緋の司、手を。・・・・舞を・・・・」


三梅精(さんばいせい)がそれぞれ右手を合わせ艶やかに舞い始めた。
春風に唐衣(からぎぬ)が翻(ひるがえ)り、えも言われぬ優雅にして華麗な風情を醸(かも)し出す。
筆舌に尽くし難いとは正にこの事か。
元々、舞は神へ捧げる為に踊られる物。
緩やかな円を描く高雅な舞からユルユルと気が立ち昇り始めた。
紅白と薄紅色の気が絡み合い螺旋となって天に届く。
乞い願わくば・・・天上の神々が舞いに託した三梅精の切なる祈りを嘉納(かのう)されますように。

                   了

2007.2/5(月)作成◆◆猫目石

≪第二十七作目『春浅し』についてのコメント≫

この作品を書いている間中、姫神の「花鳥巡礼」という曲を流していました。
作品のイメージにピッタリだと思ったので。
甘く切ない春を思わせる緩やかな旋律が行き詰まりそうになる度に新しい構想を思い付かせてくれました。
三梅精の衣装について調べてみると女房装束も時代によって随分と変遷してます。
唐衣(からぎぬ)とは今の洋装から云うと「カーディガン」に相当するでしょうか? 
一番、上に着る上着のような物です。
錦(にしき)や綾(あや)など高級な絹織物で仕立てられます。
十二単(じゅうにひとえ)は後世の俗称ですが、一番、パッと判り易いので、そのまま使用させて貰いました。
早春らしい雰囲気を目指しましたが、皆様はどう感じられましたでしょうか?(●^o^●)?

2007.2/6(火)★★★猫目石
                               
 

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