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『逢いたくて』(かごめを思う犬夜叉)

逢いたい 逢えない

逢えない 逢いたい

辛い 切ない

切ない 辛い

逢いたい女(ひと)は伍掛ける拾掛ける拾の年の果て

三日ごとに繰り返す行動は厳かな儀式のよう

時折せりあがる虚しさに封をして今日も井戸をくぐる

諦められない 諦めたくない

忘れられない 忘れたくない

心が愛しい面影を抱きしめて離さない

おまえを忘れるくらいなら辛いほうがいい

苦しい方がいい

辛い思いばかりさせた

待たせてばかりいた

お前の優しさに強さに甘えてばかりいた

だから良いんだ かごめ

お前が戻ってきてくれるのを俺は待つ

この命が尽きるまで



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『泰麒の願い』(十二国記シリーズより)

『泰麒の願い』

王よ 王よ 我らが泰王よ

何処(いずこ)におわします

我が名をお呼び下さい

居場所をお教え下さい

それさえ判れば我ら万難を排してお側に参りますものを

角を失い今は飛ぶことさえ叶わぬ我が身

それでも私は御身の麒麟
 
黒麒の泰麒

王と麒麟は不可分の存在

二つで一つ

天が定めた宿命の一対

お戻り下さい

御姿をお見せ下さい

臣下が 民が 血を吐く思いで待っております

貴方さま無くして どうして戴の国が立ち行きましょうぞ

このままでは戴の国は極寒の中に滅びてしまいます

御身が必要なのです

王よ 王よ 我らが泰王よ

何処(いずこ)におわします

今直ぐにもお側に飛んでいきたい

御顔が見たい

驍宗(ぎょうそう)さま!

 

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贈呈詩『未(いま)だ時到らず』

殺りんラブラブ

★★サイト『妖ノ恋』さま贈呈★★


幼な仔が駆けてくる
 

稚(いとけな)い面(おもて)に 小さな身体に
 

はちきれんばかりの喜びを溢れさせて
 

引いては寄せ 寄せては引いて
 

波間に打ち寄せる細波(さざなみ)のように
 

繰り返される逢瀬と別れ
 

三年の月日は幼な仔を変えた
 

最早 童女とは呼べぬ
 

背丈も髪も伸びた
 

だが 未だ少女の域
 

女とは云えぬ
 

青臭さの消えぬ匂い
 

後 どれほど 待てばいい
 

その身の内に馨(かぐわ)しき艶が


甘やかな色が混じり出すのは
 

日毎に募る恋しさ
 

夜毎に迫る切なさ
 

りん りん あまり私を待たせるな

 

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詩『飛花有終(ひかゆうしゅう)』

風になりたや

風になりたや

自由な風に

何者にも支配されない風に

女は願い続けた

自身を支配する本体からの解放を

女は或る妖怪の分身

心臓は本体の許にある

どう足掻いても自由になれない身

だからこそ強烈に自由を乞い願った

自分を縛り付ける全てのものからの解放を

だからこそ憧れた

救いを求めた

不羈(ふき)の魂を持つ強大な男に

何者にも支配されない

跪(ひざまづ)かない

尊大なまでに誇り高い男

憧れは何時しか淡い恋情に

願いは叶った

女は風になった

自由な風に

不自由な身体を脱ぎ捨て

魂だけになって

女は風になった

もう誰にも支配されない

何者にも縛られない

何処へでも行ける

飛んでいける

あたしは風だ

自由な風だ

女は風になった
 

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詩『美獣と童女』


                『美獣と童女』      2008.2/9(土)◆◆猫目石

 
道を開けろ

 我が道を阻む勿れ
 
 何者であろうと許さぬ

 邪魔をすると云うのなら

 一切 容赦はせぬ

この爪にて引き裂こうか

それとも毒で溶かされたいか

強く美しい獣は情けを知らぬ

美獣が求めし物は力の象徴たる牙の剣

だが父の形見の牙の剣は美獣の手に渡らず

蔑み憎んできた腹違いの弟の物に

父の後継者たる美獣に残されたのは

斬れない刀 癒しの剣

偉大なる父よ 我を愚弄なさるか

こんな剣が何の役に立とうか

誇り高き美獣の怒りは天を衝く

瞋恚のままに弟の剣を奪わんとする

されど牙の剣は美獣を認めず

それどころか斬り落とされし左腕

認めぬ 認めぬ 何故 我が物にならぬ

その剣は父の後継者たる我にこそ相応しき筈

諦めぬ 諦めぬ 何の才覚もない弟などに

剣を使いこなす事も出来ぬ奴などに

卑しき半妖の貴様如きに渡せようか

渡さぬならば奪い取るまで

繰り返される激しい争い

遂に奥義を極めし弟の放った技

皮肉にも我を救いしは厭(いと)い続けた剣

手負いの美獣は童女に出会う

稚(いとけな)く何の力も無い幼子

須臾(しゅゆ)の命

卑しき人の仔

月夜の晩 狼に奪われた命

冥府に降りた童女の魂

美獣は童女を救う

父の形見の癒しの剣で

運命の歯車が緩やかに廻り出す

宿命の糸を紡ぎ出して

美獣は童女に出会った

見えない運命の糸に導かれて

交わされた言葉なき誓い

この手で救いし命

何者にも奪わせぬ

二度と喪はぬ その笑顔
 
 

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詩『雄飛』

             
 『雄飛』           
2007.8/23(木)◆◆猫目石



 深い深い水底 光も差し込まない程の深淵

 長い長い年月 暗い水底に潜み力を蓄えてきた

 時は至れり さあ 雌伏の時は終わった

 臥竜よ 風を巻き起こし雷雲を呼び寄せろ

 全天を黒雲で覆い尽くし滝のような雨を降らせろ

 雷鳴を轟かせ我が飛翔を天に告げよ

 溢れる水を逆流させ水柱を天の高みにまで届かせるのだ

 我は螺旋の激流に乗り天へと昇る

 在るべき場所へ 本来の位置へと戻るのだ

 我が名は天竜 天界の竜王

 我が泳ぐべきは天の海 星の空

 雲を蹴散らし自在に天空を飛翔する者

 日月星辰を揺り籠に育ち気象を掌る者なり





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詩『飛翔』

 
  『飛翔』        
2007.6/9(土)作成◆◆猫目石


 桎梏を引き千切り 翼を拡げ 

 風を巻き起こし 今ぞ飛び立つ

 雲海を突き抜け 高きの空へ

 蒼穹の中 不羈の魂は 燦然と輝く

 抑えようもなく溢れ出す気概 不屈の精神
 

 燃え上がる情熱は 炎のように 

 眼下に見下ろすは 峨々たる山脈

 切れ切れに届く声 我を呼ばわる

 炯炯たる眼差し 虚空の唯一点を見据え

 一路 目指す 碧海の彼方 遥かなる南天

 逸る想いを推進力に変えて

 千里万里を物ともせずに

 伝説の大鳥 大鵬の如く

 風を僕に 嵐のように迫り来る  
   

 今 行く 今 行く


 

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