冷酷非情な頃の兄上 ※『犬夜叉』よりお借りしました。連載始めの頃の兄上です。あの頃の兄上は冷酷非情を絵に描いたような御方でしたね。血に塗(まみ)れた繊手(せんしゅ=しなやかな手、通常は女性に使う)が当時の兄上を見事に表現しています。この頃の兄上は怖いですね~~~下手に接触したら、即、あの世へ一直線な感じでした。犬夜叉もかごめも殺されそうでしたから。弥勒に七宝、あ、刀々斎もやばかった。というか誰も彼も気に障(さわ)ると容赦なく殺しまくる。『殺人鬼』とまではいかないけど、かなり危ない御方でした。それに『殺人鬼』というなら悟心鬼(ごしんき)です。奴と兄上を比較すると違いがよく分かります。※【コミックス16巻に登場】悟心鬼なら文字通りの『殺人鬼』です。おまけに人も馬も食べちゃう!となると鹿や猿は勿論のこと、熊だってぺロリでしょう。動物なら何でもいけちゃう悪食(あくじき)野郎。殺人鬼+食人鬼=エグイ&グロイ奴です。因(ちな)みに悟心鬼は闘鬼神の素(もと)です。というか悟心鬼の牙から打ち出された刀が闘鬼神。そして、それを打ち出したのが刀々斎の元弟子の灰刃坊(かいじんぼう)と。あれこれと因縁(いんねん)が絡(から)んでおります。ややこしい話ですな。そんな兄上に心酔したのは、りんちゃんが登場してからです。いくら秀麗な美貌の持ち主といえど全く他者の痛みを感じないキャラに心は動きません。りんちゃん無くして兄上の精神的成長はありえませんでした。つくづく、りんちゃんは凄いと思いました。拍手を贈って下さった方々に感謝いたします。有難うございました。 [8回]PR