[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ボリュームでした。








鰻上り。
感謝致します。
小話を。

妻問ひ】=①異性を恋い慕って言い寄ること。②求婚すること。③男が妻・恋人のもとへ通うこと。
この作品の場合は③の意味です。
夏の宵、天空の母の城に『りん』を訪ねた。
昨年の秋、やっと三年ぶりに見つかった愛しい少女。
そして、今年の正月に晴れて婚約を交わした。
今年の夏も例年の如く暑い。
大妖の我にとっては、これしきの暑さ、何程のこともない。
だが、か弱い人の身の『りん』には堪(こた)えるだろう。
旅の途上で覚えた『りん』への配慮。
そういえば、邪見の奴も、連日、「暑い!暑い!」と喚(わめ)いておったな。
余りに煩(うるさ)いので軽く蹴飛ばしたら西国城の池に嵌(は)まり込んでいた。
あの池に放してあるのは極彩色の小魚。
朱、金、青、緑、紫と見た目は美しいが歴(れっき)とした食肉魚だ。
大きな水音に餌が投げ入れられたと勘違いした魚どもが一斉に集(たか)っていた。
形こそ小さいが食欲旺盛な魚どもだ。
あれらには鑑賞と同時に池に潜む忍びを駆逐する役目がある。
邪見め、慌てて池から飛び出したが軽く齧(かじ)られたらしい。
暫らく膏薬の臭いがプンプンしていた。
フッ、このような晩に不粋な従者のことなど放念しておこう。
殺生丸は愛しい少女を抱き寄せた。
『りん』は山吹茶の地色に朝顔の模様の小袖を纏っている。
以前、私が贈った布地で拵(こしら)えたものだろう。
今の季節に良く合う。
三年ぶりに見た『りん』は背が伸びていた。
髪も腰に届くほどに長くなった。
城での暮らしで陽に焼けることもなくなった雪白の肌。
夜空の星のように煌く瞳を飾る長い睫毛。
相変わらず表情豊かな顔は嬉しげに微笑んでいる。
今宵の月は満月。
あの月が隠れるまで二人こうしていよう。
蛍が飛び交っている。
あの虫も相手を求めているのだろう。
今は触れるだけに留めておこう。
次こそは堂々と母の許しを貰おう。
了
拍手、有難うございます。
いつも感謝しております。
八月八日をもって当ブログも五周年を迎えました。
今後も、どうぞ宜しくお願い致します。
ご挨拶が遅れまして申し訳ございません。
















※上の画像は『妖ノ恋』さまの使用許可を頂いてます。
餓鬼の頃から気付いていた。
俺は血の色が好きなんだって。
赤い赤い血の色。
見てるだけでゾクゾクするぜ。
俺の母親だった女が情夫に刺されて死んだ時がそうだったな。
父親は誰かって?
知らねえよ。
あの女は自分好みの男なら誰彼かまわず咥えこんでたからさ。
その内の誰かだろうさ。
一度、あいつに聞いてみたんだけどさ。
ハッ、相手にした男が多過ぎて自分でも判らないんだとさ。
ああ、お袋が何で刺されたって?
お決まりの痴情のもつれって奴さ。
ああだこうだと言い合ってたかと思ったら、男が、いきなり懐から合口を出してさ。
お袋にドスッ!
丁度、心の臓にあたる位置に刺さったんだからひとたまりもないやね。
酒の飲みすぎで黄ばんで艶を失ったお袋の肌から噴き出す赤い血。
刺した野郎が刃物を抜いてったんでブシュ------ッて血が溢れてさ。
あっという間に、そこらじゅう血の海さ。
鉄錆みたいなムッとする匂いが立ちこめる中、真っ赤な血の色が、やたら綺麗でさ。
餓鬼の俺は惚(ほう)けたように見蕩(みと)れてた。
あの時、気付いたんだよな。
俺って血に興奮するんだって。
あの真っ赤で綺麗な色と匂いに包まれてると身体が熱くなってくるんだよ。
それからだな、俺が人を斬るのに精を出すようになったのって。
男も女も老いぼれも子供も斬ってきたけど、やっぱ男を斬る時が一番興奮するぜ。
それも俺好みの男を斬る時が最高にいい。
想像するだけでいっちゃいそうだぜ。
俺は男が好きだからな。
女を見ると虫酸(むしず)が走るんだ。
殺されたお袋がさ、男に振られてムシャクシャすると、いつも俺を殴ったり蹴ったりして溜飲を下げてたんだ。
『あたしが男に振られるのはお前がいるからだ』ってさ。
ケッ、勝手なもんだよな。
自分の色香が落ちたのを人のせいにするんじゃねえよ、ババア。
そもそも誰も『産んでくれ』なんて頼んでないっつうの。
そんなんだったからな、別にお袋が殺されても悲しくなかったぜ。
むしろ、死んでくれて清々したな。
あの阿婆擦(あばず)れ、俺を人買いに売る算段だったらしいから。
もう自分じゃ男を引っかけられなくなってたからな。
俺を売った金を元手にチョッとした店でもやる積りだったらしいや。
その手筈をつけようとした矢先に情夫に殺されたって訳さ。
ヘヘッ、笑えるだろう、馬鹿な女さ。
まっ、あんな女の話はこれくらいにしとこう。
俺が好みの男を斬る時はだな、まず、斬り刻んでタップリ血を流させる。
いきなり殺しちまっちゃ元も子もない。
そんなんじゃ、全然、楽しめねえもんな。
まず、少しづつ斬って血を流させジワジワと相手を弱らせるんだ。
真っ赤な血の色と匂いを堪能したいからな。
ゾクゾクするほど綺麗だぜぇ、鮮血ってのは。
そうやってさ、血を流させてくとさ、どんな強気の男でも最後は息も絶え絶えになってくるんだ。
血が足りないから目は霞んでくるし身動きひとつするのも辛くなってくるのさ。
そうなりゃ、もう、こっちのもんだ。
後は好きなように料理させてもらう。
相手は血が流れすぎて抵抗もできねえほど弱ってる。
そこで俺が冥土の土産に優し~~く抱いてやるのさ。
俺が満足する頃にゃ、大抵、相手は死んじまってるけどな。
だから、俺が好きな男は、みんな死んじまうんだ。
おかげで、いっつも新しい獲物を探さなくちゃならねえ。
そこんとこが困りもんだな。
四魂の欠片で生き返って何が嬉しかったかって?
そりゃ、犬夜叉、アイツに逢えたことだぜ。
犬夜叉の兄貴の殺生丸、アイツともやりあったけど俺の好みじゃねえ。
色男ってのは認めるけど、これがすかした野郎でさ。
可愛げってもんが、からっきしねえんだ。
そんな兄貴に引き換え犬夜叉は可愛いくていいぜ。
綺麗な顔立ちに、真っ赤な童水干、ピョコンと飛び出た犬耳、何もかもが俺好みだ。
こりゃ、何が何でも果し合わなくっちゃと思ったぜ。
蛇骨刀で斬り刻んで満足するまでいたぶりてえ。
犬夜叉は鼻っ柱が強いからな。
奴が涙と鼻水でグジュグジュになった顔が見てえ。
きっと犬っころみたいに可愛いだろうぜ。
アイツの形見は、あの可愛いらしい犬耳で決まりだ。
ヘヘッ、考えただけで萌えるぜ!
了
ホ~~ホケキョ
鶯(うぐいす)の声でした。
ジ~~ジ~~
と煩い蝉の声。
狐狸がでると云われた場所ですから。


気分は悪いわ

するの何のって。





美嘉さま

実家の母から電話がきた。
訃報だった。
母方の最年長の従兄の死だった。
ガンだとは聞いていた。
大腸ガンから最後は肺ガンへと転移して手の施しようがなかったという。
最初に発症したのが5年ほど前だから、頑張った方だと思う。
従兄とはいっても母方は男ばかりで女は最年少の私ひとり。
それもあってか小さな頃に母の実家にいった頃の思い出しかない。
唯、故人になった従兄は、細身の癖にやたら声が野太くてアクの強い性格だったことは覚えている。
それから絵が上手かった。
油絵が得意で母の実家に飾ってあった。
葬式の祭壇の横にも従兄が描いたものだろう。
油絵が二点、置かれていた。
告別式が終わってから親しい親族のみで火葬場に向う。
私の両親と兄、私も付いていった。
兄と私は故人から数えれば四親等だから割合に近いほうだと思う。
他の従兄弟どもも一人を除いて全員付き添った。
その一人は通夜に参列したらしい。
それにしても従兄弟どもと顔を会わせるのは何十年ぶりだった。
子供の頃の面影が微かに残っている。
従兄弟とはいっても殆ど他人だ。
これで一人でも女の従姉妹なりいたら話は違っていただろうに。
何ともつまらない。
火葬場で最後の別れをして、一旦、休憩場で遺体が焼き上がるのを待つ。
その間、随分と会っていなかった親戚と話を交わす。
午後1時、再度、火葬場へ。
焼けて骨だけとなった遺体が出てきた。
正直、ショックだった。
五歳の時、母方の祖父が亡くなって母や親戚が骨を拾っていた記憶がある。
祖父は高齢だったせいか骨がもろくなったいたのだろう。
余り骨が残っていなかった。
それに反して従兄は骨がシッカリ残っていた。
頭蓋骨も判別できた。
よくテレビドラマでやる殺人の現場検証で骨だけになった遺体もこんな風なのだろうか。
享年66歳、実年齢は65歳、平均寿命からいっても15年は早いせいだろう。
そういえば母方は骨太の家系だった。
私の母も手首が凄く太い。
父方に似たせいか、私の手首は細い。
体型はデブだが骨は細いのだ。
故人の骨拾いは遠慮した。
怖くて出来なかった。
兄も遠慮した。
母は故人の叔母にあたるので骨を拾った。
結婚する前は甥っ子として可愛がっていたらしい。
伯母(母の姉)と一緒に泣いていた。
やはり感情的に拘ってきた人間は悲しいのだろう。
従兄弟とはいえ、殆ど関わりのなかった兄や私は悲しいというよりも寂寥の思いが強い。
四親等とはいえ血の繋がりのある人間が、もう、この世にいないという事実。
従兄よりも遙かに年寄りな伯父や伯母が、まだまだ多数存命なのに。
(80過ぎが何人もゴロゴロしてる)
どうにも不条理だなあと感じてしまう。
兄が従兄の骨を見て『無常を感じる』といった。
私も同じように感じた。
それと同時に未だ直系で死んだ者がいない幸運に感謝した。
もし、父が、母が、兄が、夫が、子供が死んだら、どれほどの衝撃を受けるだろう。
想像がつかない。
思わず父に母に兄に『死んでくれるな』と頼んでしまった。
何度も何度も繰り返し言葉にした。
心からの願いだった。