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我が名は邪見、殺生丸さまの壱の従者じゃ。
殺生丸さまは妖界でも最大領土を誇る西国の国主にあらせられる。
それはそれは強くて美しくて怖ろしい御方なのじゃ。
ワシは、かれこれ、もう百五十年ほど、あの御方にお仕えしておる。
その殺生丸さまが二百年に亘(わた)る人界での放浪を終えて西国にお戻りになったのが六年前。
あん?何で二百年も人界をほっつき歩いていたのかじゃと!?
それはな、亡き父君、先代西国王であらせられた闘牙王さまが遺された牙の刀、鉄砕牙を捜しておられたからなんじゃ。
父君の崩御とともに何故か鉄砕牙の所在も不明となってしまった。
本来ならば殺生丸さまは西国に戻り国主の座に就くべきだったのじゃが、そのまま人界に留(とど)まり鉄砕牙を捜し回られたのじゃ。
結果、二百年もの間、人界を彷徨われる羽目になってしまった。
いや~~~我が主ながら実に執念深い。
あ、いやいや、見上げた根性でございます。
え~~流石は殺生丸さま、ゴホゴホッ、話を続けるぞ。
それでな、散々、捜し回った挙句、その刀、鉄砕牙は、半妖の異母弟、犬夜叉のものになってしまったのじゃ。
おまけに、犬夜叉めは、殺生丸さまが育てた技、冥道残月破まで『濡れ手に粟(あわ)』で譲り受けおってな。
えい、忌々(いまいま)しい、あれでは殺生丸さまが『骨折り損の草臥(くたび)れ儲け』ではないか。
む~~~っ、実に腹立たしい。
じゃが、ここは抑えよう。
代わりに殺生丸さまは爆砕牙を得られたからな。
これが、また凄い刀での、その破壊力ときたら、あの鉄砕牙でさえ遠く及ばないという優れもの。
何せ鉄砕牙が『一振りで百の敵を薙ぎ払う』なら、爆砕牙は『一振りで千の敵を薙ぎ払う』のじゃ。
しかも、しかもじゃぞ、爆砕牙はな、一旦、斬った後も亡骸(なきがら)を破壊し続け、その亡骸を吸収したら最後、本体も破壊に巻き込まれてしまうという恐るべき属性を持っておる。
奈落のように他の妖怪を丸ごと吸収しては相手の能力を取り込んできた奴に取っては天敵のような刀なのじゃ。
もし、殺生丸さまが奈落との最終決戦に参戦されなんだら犬夜叉達が無事に生きて帰ってこれたか怪しいもんじゃの。
とまあ、そんな訳で首尾よく奈落を倒したものの、何故か、かごめが冥道に吸い込まれてしまってな。
犬夜叉が泡を喰って冥道残月破を放ち、かごめを助けるようと、自ら、冥道へ入ったんじゃ。
その後、三日ほどして犬夜叉は戻ってきたらしい。
じゃが、かごめは戻ってこなかった。
無事ではあるらしい、犬夜叉が云うにはな。
宿敵の奈落を倒した犬夜叉一行は、その後、隻眼の巫女、楓の村に住み着いた。
そして、更に驚いたことに殺生丸さまが『りん』を楓に預けたんじゃ。
まさか、殺生丸さまが『りん』を手離される日が来ようとは。
ワシャ、思いもせなんだぞ。
このまま『りん』と離れてしまうのかと思っていたら、せっ、殺生丸さまが、あっ、あの傲岸不遜の塊(かたまり)のような御方が『りん』の前に膝を折り「必ず逢いに来る」と約束されたのじゃ。
もう、もう、驚天動地とは、この事じゃよな。
西国に戻られた殺生丸さまは何事もなく国主の座に就かれた。
そして、お忙しい執務の合間に暇を見つけては・・・イヤ、無理矢理、捻(ひね)りだしては『りん』に逢いに人界に行っておられたのじゃ。
我が主は、とっても律儀な御方じゃった。
何しろ三日おきに三年間も人界に通い続けられたんじゃからな。
殺生丸さまが、どんなに『りん』を寵愛されているか判ろうというものじゃ。
その大事な大事な『りん』が三年前の人界の大雨で行方知れずになってしまったのじゃ。
殺生丸さまが、どれほど怒り嘆かれたことか。
三ヶ月は不眠不休で『りん』を捜し続けられた。
殺生丸さまは妖力甚大な大妖怪である。
じゃが、いかに体力お化けの殺生丸さまといえど限界はある。
ある日、執務中に倒れてしまわれたんじゃ。
そして、三日三晩、眠り続けられた。
百五十年、お側でお仕えしておるが、殺生丸さまが、あんなに纏(まと)めて睡眠を取られたのは初めてじゃった。
いつも目を閉じて暫らく身体を休めるだけで回復される御方じゃったからな。
きっと『りん』の捜索で心身の限界に達してしまわれたんじゃろうなあ。
※『邪見の僕(しもべ)日記②』に続く
ルイ14世は、侍医ドクトル・ダガンの主張する「歯はすべての病気の温床である」という説に基づき、12回にわたる手術の末、すべての歯を抜かれた。
しかも当時は麻酔もないため、歯は麻酔なしで引き抜かれ、抜いた後は真っ赤に焼けた鉄の棒を歯茎に押し当て消毒とした。
その後、歯の無いルイ14世は、8時間以上かけてくたくたになるまで煮込んだホロホロ鳥や雉などしか食べられなくなった。
また、常に胃腸の調子が悪くトイレに頻繁に駆け込んだ。
時にはトイレから家臣たちに命令を下すこともあったという。
あまりにもトイレに行く回数が多かったため、衣服にも悪臭が染み付いてしまっていた。
その家臣たちは、香水を染み込ませたハンカチを鼻に当てて閣議に臨んだ。
(ルイ14世のある記事の抜粋)より