御母堂さまの呟き② 五回目の募金に行ってきました。 一刻も早く原発が治まり被災した方々への救助物資が届きますように。 嘗て一面、戦争で焼け野原だった日本、名古屋もそうでした。 重要な製造拠点でしたから東京と同じように爆撃を受けました。 母方の叔父は駆逐艦に乗っていて戦死してます。 当時の名古屋の写真を見ると今の津波被害を受けた地域の状況と良く似ています。 そんな中から私達の先人は立ち上がってきました。 文字通り何もない状態から奇跡とまで呼ばれた復興を遂げた日本。 挫けそうになると、その事を思い出します。 負けるもんか負けるもんか 必ずや東北は日本は復活するんだ 昨日に引き続き拍手を贈って下った方々に御礼申し上げます。 有難うございます。創作の励みになります。 御母堂さまが、まだ呟きたいと仰せになっておられます。 御用とお急ぎでない御方は暇つぶしにでも読んでやって下さいませ。 ウム、昨日の呟きに加え、もう少し、こちらの事情を話しておきたいと思ってな。 この管理人の作品を読破した者ならば判るであろうが、妾(わらわ)は、常々、下記のように考えておる。 『敵を騙(だま)すには、まず味方から』 『錦繍事変』では【りん】を襲った下手人、毒蛾の蛾々を捕縛し奴の証言を基(もと)に黒幕の豺牙の策謀を明らかにした。 あそこまで持っていくには、結構、苦労したのだぞ。 豺牙という奴は非常に用心深い男でな、中々、尻尾(しっぽ)を掴ませんのだ。 これまでにも、あ奴が怪しいと誰もが疑いながら決定的な証拠を突きつけられず涙を呑んだ事件が多々あった。 だからこそ、今回、【りん】を襲った件に関しては何としても豺牙を断罪できるだけの証拠が必要だった。 ンッ?何故、サッサと豺牙を罰しないのか?だと。 何の証拠もなしに手を下す訳にはいかん。 もし、そんなことをすれば西国王家に対する信頼が失われてしまうではないか。 民あっての王家ぞ、民衆に支持されぬ王家などアッという間に滅びるわ。 だからな、殺生丸が精神的・肉体的疲労から倒れてくれたのは好都合であった。 豺牙一味を安心させるのにな。 【りん】が死んだと思わせ尚且つ自分達が疑われていないと信じ込ませるのに。 お陰で事件から三年も経過した頃には安心したのか豺牙の屋敷の警備態勢が随分と弛(ゆる)んでな。 西国お庭番の頭領、権佐の配下にある忍びの者が易々と屋敷に忍び込み【りん】襲撃の動かぬ証拠、紅白の髪紐を手に入れることが出来た。 アレを手に入れた時点で妾(わらわ)は何時でも動けるよう松尾や権佐を始めとする者どもに下知(げち)を出しておいたのだ。 [8回]PR