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御母堂さまの呟き①

ほくそえむ御母堂様

管理人が落ちていた間も拍手を贈ってくれた奇特な方々に感謝致します。
下に御母堂さまが呟かれてます。
興味のある方は、どうぞ。


ン~~~ある読者さまから「殺生丸さまが倒れたのに放っておくなんて酷い!どうして教えてあげなかったんですか」というコメントが寄せられてな。
それに対して答えておくというか呟(つぶ)いておく。
フッ、そんな事をしたら仕置きにならんではないか。
ああ、勿論、殺生丸が倒れたことは権佐から報告を受けて知っておったぞ。
その程度で倒れるとは「何と不甲斐ない息子よ」と呆(あき)れておった。
大体だな、りんが、あんな目に遭ったのは、あ奴の状況判断の甘さにあったのだぞ。
そこの処を良~~~~く反省して欲しいものだな。
結局、三年後に妾(わらわが教えてやるまで殺生丸は豺牙を全く疑いもしなかったのだから。
ハッ、実に情けない。
まだまだ、あれも穴の青いひよっこよ。
尾洲や万丈にビシバシ鍛えてもらわねばならん。
それにだな、あの時、もし、りんが生きているなどと殺丸に教えようものなら奴のことだ。
あからさまに不審な思いを顔に出して豺牙に疑われただろう事は間違いない。
殺生丸は、あれで、案外、腹芸が下手なのでな。
今回、心配してもらったのは嬉しいが、殺生丸は、あの程度で死ぬようなヤワな器(うつわ)ではない。
仮にも妖力絶大と謳(うた)われた闘牙と妾(わらわ)の息子ぞ。
殺生丸の頬に走る二筋の妖線、あれは妖力の強さを表しておる。
つまり、妾と闘牙の妖力を二重に受け継いでおる徴(しるし)なのだ。
そう簡単に死ぬはずがないではないか。



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