犬夜叉 -完結編- 第20話「四魂の玉が完成する時」 前回の琥珀が落下していくまでの説明の後、タイトルが入り本編のスタートです。 まっ逆さまに落ちていく琥珀、外部に押し出される曲霊。 曲霊を追い出したと思った途端、今度は奈落の触手に足を掴まれた琥珀。 『一難去って、また一難』です。 琥珀を助ける為に冥道残月破を撃つ犬夜叉。 空を覆う黒雲が掃われ月が姿を現します。 最も、月の光が明るい満月です。 粋な演出ですね。 原作では日中の戦闘ですが、アニメでは月夜です。 冥道残月破の効果をより効果的に見せる為でしょう。 黒雲は消え去ったものの、まだ奈落の気配を強く感じるかごめは犬夜叉に注意します。 「奈落は、生きてる! まだ、ここにいる!」 切り立った岩壁から突き出してきた触手が犬夜叉を珊瑚を狙う。 それと同時に別の触手が又しても琥珀の足を掴み捉えてしまいました。 犬夜叉達を嘲る曲霊、その巨大顔面が斬り付けられます。 天生牙、兄上の御登場です。 クウッ、憎い、憎い、千両役者は後から登場するといいますが、その通りですね。 兄上の登場で曲霊の援護に奈落の触手が攻撃を仕掛けます。 それに、兄上、慌てもせず落ち着いた態度でスッと刀を持ち替えます。 今度は爆砕牙です。 兄上には二刀流が実に良く似合います。 爆砕牙の凄まじい破壊力に「凄い・・・」驚嘆するかごめ。 そういえば、爆砕牙の出現時、かごめは曲霊に睨まれ気絶してましたね。 だから、爆砕牙の威力を目にするのは今回が初めてだった訳です。 再び、刀を持ち替え、天生牙で曲霊を両断。 消え失せる曲霊、しかし、気になることを言い残します。 その頃、村では弥勒の体から怪しげな邪気が抜け出していくのを楓と邪見が目撃してます。 曲霊の言葉に思い当たる節(ふし)がある珊瑚、兄上に近寄り御注進を。 兄上、弥勒が曲霊を吸ったことは完璧スルーですが、りんちゃんが曲霊の毒気に中(あた)ったと聞いた途端、即、村に向かって急行します。 如何に兄上にとって、りんちゃんが大事なのか、もろ判りです。 兄上を動かすのは、やはり、りんちゃんなんですね。 殺りんファンには凄~~~く美味しい部分です。 村へ向かった兄上に続こうとする犬夜叉達、そこへ今度は奈落が登場。 何と、かごめを人質に! 蟷螂(かまきり)のような触手にガッツリと捕らえられてしまったかごめ。 かごめが捕らえられていては手も足も出さない犬夜叉と珊瑚、それに琥珀。 曲霊に封印されていても完全に霊力を失った訳ではないかごめが四魂の玉の在り処を犬夜叉に教えます。 原作では結界をワザと解く奈落ですが、アニメでは結界に包まれたままです。 赤い鉄砕牙で結界を破る犬夜叉、連携プレーで奈落の右肩を狙う珊瑚。 ウ~~ン、ここん処に、少々、イエ、大分、違和感を感じる管理人です。 だって白霊山で奈落は大幅にバージョンアップして風の傷が利かないほどレベルアップしてるんですよ。 原作では有りませんが、確か、アニメでは犬夜叉が白童子の結界に赤い鉄砕牙で攻撃してます。 しかし、全く効果ナシだったはずです。 白童子は奈落の分身、本体の奈落には、勿論、もっと効果がないでしょう。 あの世の境では爆流破でさえアウトでした。 それなのに、何故、ワザワザ、此処で赤い鉄砕牙を????? 製作スタッフの方々、旧作を覚えてないんでしょうか。 単に犬夜叉の持ち技を披露したかっただけとしか思えない。 ここは、やはり、原作通りに製作すべきでしたね。 まあ、取りあえず話を先に進めます。 「やった!」と思いきや、触手で弾き飛ばされ雲母(きらら)から落下。 犬夜叉に受け止められます。 珊瑚の新生飛来骨に対し、もう策を講じてきました。 体の内部を冥王獣のというか魍魎丸の鎧甲で覆っていたのです。 数多の妖怪の中でも最も硬い鎧甲、これでは、如何に珊瑚の新生飛来骨といえど攻略不可能です。 自分の最強の防御を見せつけ、かごめと引き換えに、琥珀の四魂の欠片を要求する奈落。 よくまあ、こうも知恵が回ると感心するほどズル賢いです。 相変わらず凄~~~~く用心深いです。 その証拠に、兄上がいらっしゃる間は爆砕牙が怖いので絶対に出てこない。 蜥蜴(とかげ)の尾っぽ切りのように自分の体の何時無くしても構わない末端部分のみを前面に出す。 何かを思いついた琥珀が、奈落の要求に応じます。 結界の中、奈落に囚われたかごめと琥珀。 退治屋の装束の中に隠し持ったかごめの矢を取り出し奈落の右肩に突き刺します。 かごめの矢と四魂の欠片に潜む桔梗の光が琥珀の手を通して繫がり奈落の四魂の玉に流れ込みます。 浄化の光に喰われることを怖れた奈落が琥珀を手離します。 そのまま、かごめを掴んだまま逃げようとする奈落。 そこへ犬夜叉が奈落の頭部のみを狙って金剛槍破を撃ちます。 かごめは無事に救出、琥珀は投げ出されたものの、咄嗟に自分の刀を岩肌に差し込み雲母に乗った珊瑚に救出されました。 場面は変わって、楓の村です。 容態の回復した弥勒を気遣う七宝と楓婆ちゃん。 そして同じ様に目覚めたりんちゃんと(お付きの爺?)邪見。 赤い月が何か不吉なことが起きそうな不気味さを感じさせます。 原作ではハッキリと判りづらかったんですが、流石にアニメです。 りんちゃんの様子が何処となく可笑しいのが良く判ります。 心ここに有らずといった表情、喋り方、全くりんちゃんらしくありません。 怪しげな邪気に包まれ飛行妖怪(ウナギ?)に乗り飛び去っていくりんちゃん。 赤い月の中に浮かび上がる、りんちゃんを乗せたウナギ飛行妖怪。 中々、見事な演出です。 そして、お付きの爺、邪見は大慌てです。 自分の首がかかってますもんね。 大事な兄上の姫さまが失踪、大失態です。 そして、場面は先程の戦闘のあった場所に戻ります。 奈落が逃走し、もう安心だろうと落ち着いた犬夜叉達を襲う恐慌。 隠れ潜んでいた奈落の肉片が狙いすまして矢のように飛び琥珀の欠片を掠め取ったのです。 当然、欠片を失った琥珀は絶命。 身も世も無く泣き崩れる珊瑚です。 そして、ここで、遂に最後の欠片がはまり四魂の玉を完成させた奈落がクローズアップ。 場面は、またまた切り替わり楓の村に。 りんちゃんの失踪を弥勒のせいだと責める邪見。 しかし、七宝に自分の責任を追及され、涙目の邪見です。 お付きの爺だもんね、そりゃ仕方ない。 兄上が戻ってきたら確実に殺されると思い逃亡するか否かを考える邪見の後方にジャストタイミングで御出ましになる兄上。 さぞかし生きた心地がしなかっただろうねぇ~~邪見。 そんな邪見に目もくれず飛んでいかれる兄上。 満月の夜空を飛行する兄上、綺麗です、お美しいです。 兄上の脳裏に浮かぶ考えは、りんちゃんを拉致した曲霊の思惑。 りんちゃんが拉致されたのは兄上の天生牙と「爆砕牙を封じる為なのです。 何としても、りんちゃんを取り戻そうとする兄上の意思を感じ取れる厳しい横顔でした。 再度、場面転換、琥珀の死に怒り奈落の居場所を教えろとかごめに指示する犬夜叉。 破魔の矢を打ち奈落の居場所を教え導きます。 冥道残月破を奈落めがけて撃つ犬夜叉。 しかし、奈落を殺すことは出来ませんでした。 悠々と飛び去る奈落の黒雲の中、四魂の玉から桔梗の光が消えていることに気付くかごめ。 己の不甲斐なさを怒り地面に拳を叩きつける犬夜叉。 原作と違いアニメでは夜です。 今回は演出の見事さがアチコチで目立ちました。 夜を『死』と位置づけるなら朝は『生』を意味します。 実に象徴的です、上手い! 黎明(れいめい)の光の中、琥珀の項(うなじ)に柔らかな優しい光が点(とも)ります。 朝の陽射しが差し込んでくる中、闇の中から目覚めるように琥珀が蘇生します。 桔梗の光が琥珀に移り命を繋いでくれたのでした。 憎んでも憎みきれない仇を滅するよりも、琥珀の命を救うことを優先してくれた。 本当に・・・・桔梗は慈悲の女(ひと)ですね。 まるで慈母観音のような巫女さまです。 桔梗の光が、琥珀の命となった時、奈落との最後の戦いが犬夜叉達に託されました。 以上の内容で今回は終わってます。 [2回]PR