桔梗の『心』が欲しかった殿 奈落の、殿(=鬼蜘蛛)の、本当の望み。 殿が、最後の最後に吐露した、本当に欲しかったモノ。 「わしは、ただ・・・桔梗の心が欲しかった」 この台詞を読んだ時、落涙しそうになりました。 単に、桔梗という存在が欲しいのではなく、桔梗の『心』が欲しい。 それは、桔梗から愛し愛されたかった、相思相愛の仲になりたかった、そういう意味ですよね。 犬夜叉に取って代わりたかったんですよね、殿。 野盗として生きてきた鬼蜘蛛の半生は、想像するまでもなく凄惨な物だったでしょう。 あそこまで、奈落が、人の絆を嘲り、引き裂こうとした裏には、鬼j蜘蛛自身の経験が、色濃く影を落としていたのではないかと思われます。 恐らく、裏切られ続け、その経験から、逆に、裏切られる前に裏切るようになったのでは そんな鬼蜘蛛です。愛し方を知りません。 欲しければ奪う、そんな方法しか知らなかったでしょう。 それでは、桔梗の心は、どうやったって手に入る筈もありません。 でも、こうも考えるんです。 絶対に有り得ない事ですが、仮に、奈落が、殿(=鬼蜘蛛)が良い人だったとします。 奈落に乗っ取られる前の殿、アニメでの人見蔭刀は、病弱のせいか、チョット気弱な感じの良い人っぽい感じでしたよね。 もし、オリジナルの殿本来の性格で桔梗に接したとしたら それでも、桔梗は、犬夜叉に抱いたような気持ちを、殿に持ってはくれないでしょう。「良い人」くらいには思って貰えるかも知れませんが。 奈落が、殿が、桔梗に望んでいた物は、そんな生ぬるい好意レベルの感情では有りません。 そんなチョットした好意程度の想いを抱かれるくらいなら、いっそ、憎まれたかったのではないでしょうか。 愛憎表裏一体、どう頑張っても桔梗の犬夜叉への思いを消せないのなら、例え、憎悪の対象であろうとも、犬夜叉に負けないくらい桔梗の心を占めたかったのではないかと今にして殿の真情を推察するのです。 憎悪は、強烈な感情です。 時として愛情よりも遥かに激しい思いです。 憎まれる、その感情は、確実に桔梗の心に殿が存在する証です。 桔梗に憎まれても、何も感じられない『良い人』よりは、ずっと殿にとってマシだったのではないかと管理人は考えるのです。 拍手御礼 5月20日の(6時、16時)台に拍手を贈って下さった方々に感謝致します。特に16時台の方、十連打、有難うございます。とっても嬉しいです。 5月21日に拍手を贈って下さった方に御礼申し上げます。 新作状況 ユックリではありますが、やっと動き出しました新作。 現在の字数は6200字台に入りました。 出来れば、今月中に何とかしたいと思っています。 それでも、間に合わなかった場合は、御容赦下さいませ。 [0回]PR