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因縁

狒々の奈落
【因縁】=①[ア]仏教用語で結果をもたらす因と縁。または、その関係。[イ]定められた運命。 [ウ]宿命的に結ばれた関係。②由来。来歴。 ③言いがかり。
今回の御題は、①の[ウ]の意味です。



奈落と桔梗を見ていると生半可ではない【因縁】を感じます。
何と云うか、前世からの因縁、宿縁とでも云うべき物を、この二人には強く感じさせられるのです。。
まず、四魂の玉が、出現するに到った過去の出来事を思い出して下さい。コミック10巻を参照願います。



桔梗と同じ様に高い霊力を誇った翠子と妖怪達との戦いを。
貴族が治めていた時代と云う以上、平安時代と推察します。
戦と飢饉で荒れ果てた世には、それこそ魑魅魍魎がウジャウジャ居ました。その為、盛んに妖怪退治が、行われていました。
そんな中、一度に十匹もの妖怪を滅する事の出来た巫女の翠子。
妖怪どもにとって、そんな翠子の存在は、目の上のタンコブでした。



あの巫女を亡き者にするには、どうしたら良いか
そして、妖怪どもが考え付いたのが、人間の魂を核にして多くの妖怪を融合させる方法です。
その頃、密かに翠子を慕う男が居ました。
どんな名前だったのか、どんな来歴を持つ男なのか、記録が残っていないので、一切が不明です。
でも、確かに存在した事は間違い有りません。
退治屋の里に近い鍾乳洞の中に残る木乃伊(ミイラ)。
それは、夥しい妖怪と、翠子と、その名も知らぬ男の亡骸(なきがら)なのですから。



妖怪どもは、その男の翠子に対する思慕を巧みに利用して、男の魂を取り込みます。
男の魂を、繋ぎ、つまり、核にして多くの妖怪が融合して誕生した化け物(半妖)と翠子の激しい戦い。
どうです、まるで、桔梗と奈落の、これまでの経緯(いきさつ)その物、完全なプロトタイプ(=原形)ではありませんか。



そして、激しい七日七晩に及ぶ戦いの末、翠子は、力尽き、身体を喰われ、魂を吸い取られそうになりました。
それでも、翠子は、最期の力を振り絞って妖怪の魂を奪い、自分の魂に取り込み、身体の外に弾き出しました。
それこそが、四魂の玉です
この戦いで、結局、翠子も、妖怪どもも死にましたが、四魂の玉は残ったのです。



そうした経緯を知るにつれ、管理人は、次第に、桔梗は、翠子の生まれ変わり、そして、奈落(=鬼蜘蛛)は、その男の生まれ変わりではないのかと考えるようになりました。
つまり、前世での因縁を、そのまま、今生でも引き摺っていたのではないかと思えてならないのです。



御礼

5月22日の(7時、18時)台に拍手を贈って下さった方々に感謝致します。有難うございます。




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