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有り得ない!『鋼牙と殺生丸 危険な遭遇』

冥道残月破
犬夜叉のアニメには、皆様も御存知のようにオリジナルストーリーが入ってます。
かなり出来が良いので殆どの物に対し文句は無いのですが・・・・。
ニ・三の作品にはNO!と云わざるを得ません。
特に四章の五に入っている99回の『鋼牙と殺生丸 危険な遭遇』は、その最たる物です。



これは原作には全くない話です。
鋼牙(+銀太+白角)と殺生丸(実際は、りんちゃんと邪見、阿吽を連れてます)が、偶然、奈落を追う旅の途中、出会うという設定です。
そして、紆余曲折の末、結局、両名は争うことなく、そのまま別れるのですが。



もう、これを見終わった途端、管理人の頭の中にはが。
可笑しい可笑しいどう考えても、こんな事は有り得ん
管理人の脳細胞が拒否反応を起こしました。
その後も、疑問符(?)が、しつこく頭の片隅にこびり付いていました。



最終回で珊瑚に対する兄上の処遇(お咎めなし)を確認した今、ハッキリと確信を持って云います。
あのオリジナルストーリーは、やはり、有り得ない話だと。
何故かと申しますと、もし、仮に、兄上が鋼牙と遇(あ)ったとします。
皆様、兄上は、どうされると思いますか
即、【瞬殺】だろうと管理人は推測致します。



だって、りんちゃんを惨殺したのは鋼牙の手下の狼どもですからね。
此処で、珊瑚や琥珀は赦されてるじゃないかと反論される方もいらっしゃるでしょう。
確かに、あの二人は、りんちゃんを殺そうとしました。
しかし、ここが肝心です。
珊瑚と琥珀は、飽くまでも殺そうとしたのです。
実際には殺してません。未遂です。
りんちゃんに傷ひとつ付けてないのです。
然も、琥珀は奈落に操られ、珊瑚も奈落に騙され、両人とも心ならずもという情状酌量が大ありの状況でした。



でも、鋼牙は、そうはいきません。
村人を好きなだけ喰っていいと狼どもに自ら命令を下しているのです。
その結果、りんちゃんは狼どもに噛み殺されてます。
『最初の死』を経験してるのです。
完全なる殺人です。
鋼牙自身は手を下してなくとも子分の狼どもが仕出かしたこと。
鋼牙が殺したも同然です。



如何に兄上の天生牙で蘇生したとは云え、りんちゃんが経験したであろう凄まじい苦痛と恐怖。
あの時のりんちゃんを思い返す度、兄上は激しい怒りに震えられることでしょう。
イエ、それよりも、冥界編での、りんちゃんの二度目の死が脳裏に甦るのかも知れません。
そして、改めて、ご母堂さまの「二度目はないと思え」、あの言葉を苦い思いで噛みしめられるのかも。



兄上に取って何よりも大切な存在のりんちゃん。
(りんちゃん>>>天生牙)
その大事なりんちゃんを狼どもに噛み殺させた張本人、下手人(げしゅにん)なんですよ、鋼牙は
絶対、絶対、兄上が赦す筈ないに決まってるじゃありませんか



その証拠に、原作では、鋼牙と兄上は遭遇してません。
高橋先生にも判ってらっしゃったんでしょうね。
もし、兄上が鋼牙に遭遇しようものなら、即、瞬殺だろうと。
だからこそ、両者が鉢合わせしないように物語を操作されたのだろうと管理人は推測します。
奈落が共通のターゲットである以上、兄上と鋼牙が、バッタリ出逢う確立は非常に高い、高過ぎるほどです。
それにも関わらず、原作中、両名は一度も出会ってません。
高橋先生が意図的に衝突を避けたとしか思えません。



追記
第16作目『白霊山崩壊』、全体に加筆修正を加え読み易くしました。



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