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アァ・・・・第556話『運命』

狒々の奈落
場面は、戦いの終った村から始まります。

七宝が、ジッと地面を見詰めています。

かごめの消えた場所、多分、骨喰いの井戸のあった辺りでしょう。

弥勒と珊瑚が現れ、見張りを代わろうと申し出ています。

そこから判断するに、もう、ズット何時間も(下手すると何日も?)、七宝は、その場所を離れなかったのでしょうね。


既に時間が大分、経過している、この点が、殺りんファンにとっては大問題になってきます

という事はですよ、兄上御一行は、既に楓の村を離れられたと考えても良い訳でしょうか

あの兄上の性格から判断して・・・・。

この先、犬夜叉達がどうなるかも判らないのに、何時までも、グズグズ村に居座り続けるとは思われません。

サッサと移動なさったと考えるのが妥当かと。

琥珀は置いていったんですよね ねっ ねっ

誰か、そうだと云って下されぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・。


七宝にとって、かごめは姉、イエ、母にも等しい大切な存在です。

初めて出会った時、七宝は、雷獣兄弟に、父を殺されたばかり。

恐らく、母親は、とうの昔に亡くなったのでしょう。

そんな七宝にとって、自分を可愛がってくれるかごめが、どんなに慕わしかった事でしょう。

そして、犬夜叉は、そうですね、例えるなら喧嘩ばかりしているけど仲の良い兄貴でしょうか


かごめと犬夜叉の身を心配する七宝の言葉に、応える弥勒。


「奈落さえ倒せば、全てが終る・・・」
「そう思い込んでいたが・・・」
「四魂の玉の因縁は・・・切れていなかったのか・・・」


視点は、再び、闇の中のかごめに。

泣き崩れるかごめに、現代に帰りたいと願えと執拗に強要する四魂の玉。

(帰りたいと願えば・・・帰れる

そして、こちらは、相変わらず四魂の玉の中で妖怪どもと闘っている犬夜叉。

その犬夜叉の目の前に、同じように妖怪どもと闘う人間、女の姿が

それは、四魂の玉を作り出す大元になった大昔の巫女、翠子

四魂の玉の中の妖怪どもが、ご丁寧にも説明してくれてます。

そして・・・・更に驚愕すべき事に



おっ、驚いたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・

巨大な蜘蛛の巣の中心に奈落が 

殿の頭部が

生首があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ



殿の頭部を見て驚く犬夜叉に、又しても妖怪どもが、懇切丁寧に説明を。

奈落は、殿は、死んでいるとの事。

でも、間も無く目を覚ます・・・・と

かごめが、闇の恐怖に負け、現代に戻りたいと願った時、その身は、四魂の玉の取り込まれ、それと同時に奈落が、再び、目覚めるのだそうです。

そして、四魂の玉の中で、又しても魂の闘いが始まる・・・と。

永遠に繰り返される不毛な闘い。


それって、奈落(=殿=鬼蜘蛛)にとっても嬉しくない選択だろうと思えるのですが・・・・。

殿(=鬼蜘蛛)は、真に欲した桔梗の心が得られなかったが故に、四魂の玉を手中にしながら、何も(=望み)無いと仰られたのですから。

どんなに頑張っても真の望みは叶わない、それなのに闘う、その事自体に虚しさを感じておられた筈。

だから、兄上の爆砕牙が出現した時点で、死んでも良いと思われたのだろうと推察します。

もう、愛しい桔梗の面影を抱いたまま、安らかに死なせておいてあげましょうよ。

それなのに、又しても、殿を引き摺り出して今度は永遠に闘わせようだなんて酷い話です。

四魂の玉って、随分と阿漕(あこぎ)な真似をするんですね。


妖怪どもの説明は続きます。

時を越えて戦国時代に来た時から、かごめの運命は決まっていたのだと。

四魂の玉の一部となって、永遠に闘い続ける為に生れて来たのだと。

そんな妖怪どもの説明に犬夜叉が激しく反駁します。


「違う!」
「かごめは、そんな事の為に生れてきたんじゃねえ!」


犬夜叉の胸に去来する数々の思い。

信頼も友情も、そして、愛も、何もかも、かごめが教えてくれた事を。


(かごめは、俺に会う為に生れて来てくれたんだ)
(そして、俺も――――かごめの為に・・・)


ウホォ~~~出ました 

犬かご祭りですね、完全に今回の内容は。

今頃、犬かごファンの方々が、どんなに喜んでいらっしゃる事か。

おめでとうございます 心より御祝い申し上げます。

連載が始まって以来、苦節十年、遂に、犬夜叉が、かごめへ紛(まが)う方(かた)なき愛の告白をしましたぞ

延々と桔梗とかごめの間で揺れ続けていた犬夜叉が、最大級の愛の言葉を(心の中で)吐きました

殺りんファンに取って、今も忘れようにも忘れられぬ下記の兄上の御言葉にも匹敵しようかという名台詞です。


(何の価値がある
(天生牙―――こんな物の為に―――おまえを死なせてしまった。)
(りんの命と引き換えに得るものなど―――何もない



そうした強い思いが、犬夜叉に、かごめを呼ばせます。


「かごめ、聞こえるか!」


場面は、再度、かごめに戻ります。

闇の中、尚も、かごめに間違った願いをさせようとする四魂の玉。

泣き腫らした目で、それでも、顔を挙げるかごめ。

通常の15歳の女の子が、此処まで精神的に追い込まれたら、到底、耐えられないでしょう。

しかし、かごめは、巫女です。

比類なき霊力を誇った気高き巫女、桔梗の生まれ変わりです。

だからこそ、心が絶望に覆いつくされようとも、決して、自分だけが助かろうとは考えません。

そんな、かごめが導き出した結論は・・・・。



「四魂の玉は・・・本当の望みを叶えてはくれない・・・」


どうやら、かごめには、唯一の正しい願いが判ったようです。

でも、それを口にした時、自分が、一体、どうなるのか

その恐怖に震える、かごめの耳に聞こえてきた犬夜叉の声。


「かごめ、聞こえるか!」
「かごめ

「犬夜叉


互いに呼び合う二つの魂。

ドクン・・・・

破魔の矢に射抜かれた四魂の玉が、不気味に鼓動します。

以下次号です。


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