ならぬ堪忍、するが堪忍 『ならぬ堪忍、するが堪忍』=ちょっとした堪忍なら、容易く出来るが、どうにも我慢出来ないほどの苦しさを耐え忍ぶ事は難しい。しかし、それこそが、真の堪忍だと云う事。 「故事ことわざ辞典」によると上記のように説明されていました。 今の兄上の心境に、かなり近いかなと思いまして。 珊瑚のした事は、許し難い。 されど、怒りのままに珊瑚を断罪すれば、それは、即、奈落の思う壺。 何と、まあ、以前の琥珀の時と、状況が、良く似ている事か となると・・・・結果も、同じ様な事になるんでしょうね。 琥珀が、辛くも許されたように、珊瑚も、許されると考えるべきでしょう。 唯、殿に操られていた琥珀と違い、珊瑚は、自分の意思で、りんちゃんを犠牲にしようとした事で、より罪が重いかなと思います。 その点を鑑(かんが)みて、もし、管理人が、兄上の心情で考えるならば、二度と、りんちゃんの側に、珊瑚を(イエ、人間を)近づける事はしないでしょう。 珊瑚の罪を許しはします。されど、決して忘れはしない。 それが、兄上の偽らざる心情ではないかと思うのです。 同族(=人間)の中に、りんちゃんを置いておいた結果が、こうです。 最早、りんちゃんは、人間の側に属していない、兄上の側に属していると考えても良いかなと思います。 [0回]PR