RED CLIFF 『レッドクリフ パートⅠ』を見てきました。 (RED CLIFF)=赤い絶壁 即ち、三国志の中でも特に有名な『赤壁の戦い』です。 製作費が百億も掛かっているだけあって戦闘シーンは圧巻です。 正面きっての戦闘シーンは割と良く見ます。 そうした慣れた目が今回の映画では覚醒します。 亀の甲羅のように密集し重なり合った盾の中から繰り出される槍。 その槍が狙うのは弁慶の泣き所。 ズバリ、向こう脛(ずね)、もしくはアキレス腱。 見ていて「ウワッ、痛そう」と思わずにはいられませんでした。 陣形の映像化も見事です。 パートⅠを見て、まずまず満足して帰ってきました。 唯、配役については不満が有ります。 金城武の諸葛孔明とトニ—・レオンの周瑜(しゅうゆ)。 この両名、役を取替えっこした方がシックリ来るなあと思いました。 周瑜は美周郎(びしゅうろう)とまで呼ばれた美男子です。 そして孔明は軍師ではあっても戦士に非ず。 金城武は軍師というには体格が立派過ぎるのです。 なよやかな感じを出そうとの努力は感じるのですが。 どうしても軍師というイメージにそぐいません。 対するにトニー・レオン。 『美周郎』とまで云われた周瑜(しゅうゆ)の美男子ぶりに相当するとは思えません。 この二人の役柄をソックリ取替えたらピッタリくるのにと残念至極です。 金城武なら【美周郎】と呼ばれても何ら違和感は感じなかったでしょう。 そして、トニー・レオンが孔明だったらなあ。(ハア~~溜息) 云っても詮ないことだと判ってはいるのですが・・・・。 管理人は、横山光輝の三国志(漫画)を読んでいるので、そのイメージの残像が強烈に影響しています。 時間の関係で字幕版ではなく吹き替え版を見たのも良くなかったかも知れません。 翻訳にも大いに不満が残りました。 もっと言葉使いに身分の差が表れるように訳して欲しかった 三国志に造詣の深い翻訳家を起用して下さい。 そして、当時、国主の妹が軍議の場に出て来るなど、到底、有り得ないことです。 それから、曹操が周瑜(しゅうゆ)の妻に惚れて戦いを起こした 馬鹿馬鹿しいにも程が有ります。 まあ、戦争シーンばっかり売り物にしては女性の集客が望めません。 そうした点から、敢えて、そういうラブロマンス方向に持っていったのでしょうが。 ギリシャ神話のトロイ戦争じゃあるまいし・・・・。 ウ~~ンウ~~ンと首を捻りつつ見てました。 一応、三国志の知識が無い人でも見れば楽しめるようにはなってます。 管理人、なまじっか、ある程度の知識があるばっかりに、アチコチ気になって、今ひとつ没頭できませんでした。 いっそ、何の知識もない方が先入観なしに見れただろうにと痛感しました。 そうですね、取り合えず見て損した気分にはならないでしょう。 映像が実に見事な作品ですから。 何はともあれ、パートⅡも見に行く積もりの管理人です。 御礼 11月18日(10時、11時、12時)に拍手を贈って下さった方々に感謝致します。 沢山の連打、本当に有難う御座いました。 一打一打が管理人の創作パワーの源です。 心よりお礼申し上げます。 [0回]PR