第552話『奈落の死』 奈落の死・・・・奈落の死・・・・奈落の死。 何だか実感が湧きません。 あの奈落が、殿が、死ぬ・・・なんて。 でも・・・御題は、確かに『奈落の死』となっています。 管理人は、殺りん至上主義者ですが、今回ばかりは、奈落を、殿を重点的に解説します。 ああ、こんな事を云ってても仕方ないですね。 とりあえず、二週間振りの現場状況の中継をしましょう。 まず、冒頭は、破魔の矢を番え、奈落玉を、狙うかごめの姿から始まってます。 渦を巻き、今しも崩壊寸前の臨界状態にある奈落玉。 放たれた矢が、奈落玉の中心を目掛け、飛んで行きます。 そして、瞳子様の時と同様に、途中から消えます、フ・・・と。 視点は変わって、奈落玉の中心部、妖怪化した奈落が、頭部だけになって浮かんでいます。 目の前には、黒い四魂の玉が。 四魂の玉を前に、そんな妖怪顔の奈落が、かごめの台詞を思い返しています。 「奈落・・・四魂の玉は――あんたの本当の望みをかなえてはくれなかったのね。」 奈落が、本当の望みを、遂に吐露します。 (本当の・・・望みだと・・・?) (そうだ・・・わしは、ただ・・・桔梗の心が欲しかった・・・) 殿・・・・やはり、そうだったんですね。 そんなにも桔梗に焦がれて・・・・ ウルルル~~~(涙)、(涙)、(涙) 奈落が鬼蜘蛛なのか、鬼蜘蛛が奈落なのか、最早、別ち難いまでに熔け合っている奈落と鬼蜘蛛の魂。 鬼蜘蛛の望みは、そのまま奈落の、殿の望みでもあります。 カッ! 眩しい光と共に、かごめの破魔の矢が (ふっ・・・あの世でも―――) (桔梗―――おまえとは同じ所には・・・行けそうもないな―――) 何て・・・・切ない言葉でしょう。 死して、尚、桔梗の側へ行きたいと望む殿の熱く切ない想い。 物凄く歪んではいるけれど、それでも、これ程に、深く、熱く、激しい想いには感動せずにはいられません 殺りん至上主義者の管理人です。 何をさて置いても、殺りんです。 そんな殺りん命の管理人ですが、殺りんの次に殿が好きです。 主役の犬夜叉よりも、かごめよりも、レギュラーの弥勒を、珊瑚を差し置いてまでも。 ハイ、どうしようもなく殿に惹かれるんです。 間違った方向に向かいはしたけれど、殿の不屈の精神、明晰な頭脳、飽くなき向上心、どれもが、逞しく生きていく上で必要な資質ばかりです。 桔梗を得んが為に、自分の身体を、魂を、妖怪どもに喰わせた鬼蜘蛛。 実に、実に、凄まじい執念です。 此処まで、やれる者が、果たして、一体、どれだけ居るでしょう 正直、その想いの凄まじさには圧倒されます。 そうまでしたのに、望みは、何ひとつとして叶わず、遂に、この世を去る。 アゥ~~管理人の涙腺は、今日は、弛みっ放しです。(涙) 出来る事ならば、殿の魂を、桔梗に救って欲しかった かごめには出来なくても、桔梗になら、殿が救えるだろうと思っていましたのに・・・・。 ウグッ、(涙)、(涙)、(涙) ブワッ! ジュワッ! 奈落玉が浄化され、分解していきます。 見る見る内に村を覆っていた瘴気も浄化されていきます。 分解した瘴気の塊が、かごめを襲う。 犬夜叉が、必死に、かごめを庇います。 シュ―――最後の瘴気が消滅した後には・・・。 妖怪化した奈落ではなく、殿の御顔に戻った奈落の頭部が。 これも何かの暗示でしょうか、骨喰いの井戸の上に浮かんでいます。 かごめの矢は、四魂の玉の中心を射抜いてます。 奈落が、殿が、最後の台詞を・・・。 殿は、最後に願を掛けられたそうです。 夢幻の白夜に、かごめを斬らせる事によって。 そして、奈落の、殿の死と同時に、その望みは叶う・・・と。 その望みも、四魂の玉自身が、殿に望ませたのだそうです。 バサ・・・・・ そう言い残すと、殿の御顔が、消滅していきました。 殿ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(涙) これで全てが終結かと思いきや、何と、かごめの背後に開いた巨大な冥道 まだまだ、物語は終らない 以下次号となっています。 ウ~~~殺りんファンとして一言 琥珀、邪魔だ、どけっ 兄上の隣に陣取るんじゃないっ 兄上の隣は、りんちゃんの立ち位置 最終ページの前のコマでは、なっ、何と りんちゃんとツーショット グワァ~~~ッ、琥珀、許し難し [0回]PR