犬夜叉 -完結編- 第25話「届かぬ想い」 今回で25話目、遂に残すはラストの最終回のみです。 内容はコミック56巻の第2話「崩壊」から第7話の「闇」まで。 アッ、違ってました、実際には第8話「運命」の出だしまで。 まずは崩壊しかけた奈落の前に集結したメンバーとの顔合わせからスタート。 今回は、遂に、奈落が消滅しました。 殿、長らくのご活躍、お疲れさまでございました。 「集まったか。仲間とかいう・・くだらん連中が」 犬夜叉一行、それに兄上一行、主要メンバーを見て殿が発した上の台詞。 この台詞は殿の心中を逆説的に吐露(とろ)しています。 仲間を『くだらん』と殿が言えば言うほど、自分には手に入らない絆を殿が妬(ねた)み羨(うらや)んでいるのが判ってしまいます。 管理人には、殿が『仲間がいる犬夜叉が妬ましい!羨ましい!』と叫んでいるように聞こえてなりません。 場面は楓と村の衆の視点に切り換わります。 のどかな農村の風景とは裏腹に上空は不穏な気配です。 空に浮かぶ巨大な奈落玉が崩壊し始めました。 かごめの破魔の矢も効果ありでしょうが、原因の大部分は兄上の爆砕牙でしょう。 一度、振るえば対象を完全に破壊しつくすまで破壊効果が持続する爆砕牙。 つまり、この世の物なら何であろうと破壊OKって訳です。 トンデモナク怖ろしい破壊属性を持った刀です。 事実上の最終兵器です。 風穴、飛来骨、冥道残月破、爆砕牙、おのおの自前の武器で奈落と対峙してます。 みんな、自分の武器の名を叫んでます。 視聴者に判りやすくする為でしょうかしらね。 奈落が体を切り離しました。 邪見の説明の通りに爆砕牙の破壊から逃れる為でしょう。 四魂の玉と奈落が一体化した途端、顔が変わりました。 もう、美しかった殿の顔ではありません。 どす黒い茶色の肌色、鋭い牙、頬に走る妖線、長い黒髪も灰色に。 何より耳の形が、人間の丸い形ではありません。 兄上と同じ妖怪特有の尖った耳になりました。 完全に殿が妖怪仕様に変化しました。 奈落が完全に妖怪化したと同時に瘴気弾が下から飛んできました。 「下からもきたっ!」 りんちゃんの叫びに即座に対応したのは、勿論、兄上です。 華麗に空中を舞い爆砕牙で瘴気弾を破壊します。 格好いい~~~~~兄上! 痺(しび)れるぅ~~~♪♪♪ しかし、妖怪化した奈落の繰り出す瘴気弾は以前とは瘴気の濃度が桁外れに濃いようです。 りんちゃんの安否を案じた兄上、即、撤退命令を邪見に下しました。 こういう処が、素早いですね、兄上。 何をさておいても、まず、りんちゃんの安全を確保してから。 りんちゃん大事が丸見えです。m(●^o^●)m 奈落の体から脱出する際に、りんちゃんと琥珀、それぞれ防毒面を、珊瑚と弥勒に渡しました。 これで濃厚な瘴気にも対応できますね、弥勒と珊瑚。 奈落玉、外見はまだ元の大きさを維持しつつも既に中身はスカスカになっています。 尚も続く奈落との戦い、弥勒が、珊瑚が、犬夜叉が、兄上が、猛攻撃です。 そんな中、奈落玉は、楓の村に向かってユックリと降下し始めました。 奈落の意図を逸早く察知した楓婆ちゃん、即刻、村の衆に避難するよう命じます。 頃は良しと見たのか、奈落が、ようやく自分の目論見(もくろみ)を明かしました。 奈落が、ここまで戦いを長引かせたのは楓の村に奈落玉を落下させる為だったのです。 もう纏まりを保てないのでしょう。 奈落玉の一部、瘴気弾が、村に落ち始めました。 雨のように降り注ぐ瘴気弾、逃げ惑う村人。 「もう手遅れだ。わしを殺せば瘴気まみれのわしの亡骸が村に降り注ぐ」 奈落の意図に歯軋(はぎし)りする犬夜叉。 そんなことを聞いて犬夜叉に奈落が殺せる訳がありません。 でも、犬夜叉には出来なくても兄上には出来るんですよね。 「それがどうした」 流石、兄上、そんなこと屁でもないわ、とばかりに爆砕牙で奈落をバッサリ両断しました。 それでも四魂の玉は消滅しません。 「爆砕牙をもってしても四魂の玉は斬れんか」 イヤ~~~実にしぶとい。 急速に落下し始めた奈落玉、犬夜叉達と兄上も奈落玉から脱出。 村に降り注ぐ瘴気弾を弥勒が風穴で吸いまくります。 こういう場合、弥勒の風穴が最も効果的です。 吸引効果が高いので瘴気を漏れなく吸い込める。 珊瑚の飛来骨では砕くことは出来ても破片が飛び散ってしまいます。 落ちてくる奈落玉に向かい犬夜叉が冥道残月破を撃ちました。 刃のような冥道が奈落玉を斬り裂きます。 奈落玉が、まるでガスのような球体に変わりました。 渦巻くのは瘴気でしょう。 かごめの目がガス球体の中に四魂の玉を捉(とら)えました。 破魔の矢で狙いを定め、撃った! 真っ直ぐに飛ぶ破魔の矢、そして、途中でフッと消えます。 ガス球体の中、浮かんでいるのは奈落。 頭部と脊髄のみの惨状です。 目の前に浮かんでいる四魂の玉を見て奈落の脳裏に浮かぶのは、かごめの言葉。 「四魂の玉は、あんたの本当の望みを叶えてくれなかったのね」 「本当の望みだと?・・・そうだ、わしは、ただ・・桔梗の心が欲しかった」 奈落が、やっと、本当の望みを吐露(とろ)しました。 ウウッ、殿は、それだけが望みだったんですよね。 アアだコウだと色々と理由づけてましたが、結局、殿の望みは最初から最後まで唯一つ。 桔梗の心、つまり、桔梗だけが欲しかったんですよね。 「ふっ・・・どうやら、あの世でも桔梗と同じ所には行けそうもない」 原作とは微妙に台詞が違いますが、まあ、良しとします。 眩(まぶ)しい光が降り注ぎます。 浄化の光です。 恒星の最終段階、白色矮星のように膨張していくガス球体の奈落。 かごめの霊力って凄いですね。 それと同時に村に降り注いだ瘴気が悉(ことごと)く浄化されていきます。 兄上がいました。 側にはりんちゃんと琥珀と邪見がいます。 そうか、兄上、大事なりんちゃんを守護する為、奈落玉から脱出後、即、駆けつけてたんですね。 これだけ、『りんちゃん大事』を見せ付けられては、殺りんファンの管理人、嬉しくて堪(たま)りません!v(●^o^●)v 限界まで膨張した奈落玉が爆発しました。 瘴気ガスが犬かごを襲う。 犬かご、逃げる、逃げる! やっと収まりました。 瘴気が掻き消えた後には、骨喰いの井戸の上に浮かぶ奈落と四魂の玉。 奈落の顔が殿に戻っています。 とはいえ、残っているのは頭部と脊髄のみ。 四魂の玉は、かごめの破魔の矢で串刺し状態です。 破魔の矢で串刺しになった四魂の玉を見てほくそえむ奈落。 この状況でさえも殿には予想通りだったのでしょう。 兄上が詰め寄ります。 当然、後方にはりんちゃんが。 この立ち位置、りんちゃんに害が及ばないようにでしょうね。 犬夜叉にしても、かごめを自分の背後にしてます。 犬兄弟、自分の姫はキッチリ庇(かば)います。 自分の『願(がん)』について説明する殿。 それを聞いて驚く犬夜叉達、特に七宝は。 夢幻の白夜が冥道残月破の妖力を取り込むのを見ていたのですから。 『願』について言い終わると同時に消える奈落。 弥勒が風穴を確認します。 無い! 完全に消えてます! 風穴の呪いは消えました。 奈落は間違いなく消滅したのです。 喜ぶ一同、しかし、かごめの背後に、突然、冥道が出現します。 それも、刃型ではなく、球形の、以前の形の冥道が! 吸い込まれるかごめ。 慌てて犬夜叉が飛びつきますが・・・。 後一歩及ばず、かごめは冥道に呑み込まれてしまいました。 そして、そのまま虚空に消え去ってしまいました。 他のみんなは、唯、見ていることしかできませんでした。 兄上は眉ひとつ動かさず傍観なさってます。 一切、手出しせずです。 マッ、当然といえば当然ですね。 兄上の第一は、常に、りんちゃんですから。 『自分の女は、自分で助けろ』ってトコロでしょう。 事態の変化に「?????」な犬夜叉。 それに対し白夜の剣について七宝が自分の知る限りの事を話します。 考えを巡らせていた最中、楓婆ちゃんが重要なことを指摘します。 そう、骨喰いの井戸が消失していたのです。 衝撃を受ける犬夜叉の顔のアップ。 場面は転換して、こちらは現代です。 かごめの実家、日暮神社に、かごめの友達、仲良し三人組が来てます。 高校の入学式にも出てこないかごめを心配して見舞いに来てくれたのです。 応対するかごめの弟の草太、詳しい事情を話す訳にもいきません。 小高い山(?)、それとも丘(?)の上にある日暮神社、階段を登らなければなりません。 三人を案内して歩く草太、その時、地震が! イエ、そうではありません、祠(ほこら)が大きく震動したのです。 中を覗いて見れば、何と! 祠の中に在ったはずの骨喰いの井戸が消えてます。 大急ぎでママと爺ちゃんを呼ぶ草太。 場面は戦国時代に戻ります。 骨喰いの井戸が消失したことに茫然とする犬夜叉達。 必死に考えを廻(めぐ)らします。 そんな中、弥勒の指摘した一言で閃(ひらめ)きます。 「四魂の玉はどうなった?」 瞬時に悟った犬夜叉、鉄砕牙を抜き放ち冥道残月破を撃ちます。 現われた冥道(刃型)に、そのまま飛び込み、かごめの後を追いました。 場面は、またまた現代に。 でも、こちらの現代は少し時間が経過した状態です。 かごめは高校生になっていました。 チェックのスカートにブレザー、リボン付きのシャツ、紺色のハイソックス。 しっかり今風の高校生です。 高校生活を謳歌しているかごめです。 でも、どこか違和感が漂います。 弓道部の練習、プレハブの物置、北条君とのデート。 遂に、御神木を見て、かごめは思い出します。 犬夜叉の事を、これまでの事を何もかも。 そして、記憶が戻ったと同時に、かごめは再び冥道の中に。 というよりも、元々、かごめは、ズッと冥道の中というか、四魂の玉の中に居たのです。 高校生活は四魂の玉が見せていた幻だったのです。 かごめの意識、イエ、霊体でしょう。 本物の現代に来ています。 そこでは、ママが、爺ちゃんが、草太が、消失した骨喰いの井戸に向かって必死に叫んでます。 かごめの名を呼んでます。 仲良し三人組もいます。 戸惑うかごめに四魂の玉が冷酷に囁(ささや)きます。 「井戸は閉ざされた。もう、おまえに行き場はない」 冥道の中、かごめの名を必死に呼んで捜す犬夜叉。 そんな犬夜叉の耳に聞こえてきたママや爺ちゃん、草太の声。 かごめの家族に届いた犬夜叉の声。 どうやら、骨喰いの井戸は消失しても位置関係は変化していないようです。 ウ~~~ン、そうですね、多分、通路を塞(ふさ)いだって感じでしょうか。 お互いの声が届くんだから。 双方の世界に存在していたはずの骨喰いの井戸が消失した事に気付いた犬夜叉。 ママや爺ちゃん達に、必ずかごめを捜し出すと約束して、再び探索に。 四魂の玉が、かごめに実に巧妙な罠を仕掛けています。 高校生活は全て四魂の玉が見せた幻でした。 全ては下の台詞の効果を上げる為の心理的陥穽(かんせい)です。 「あの世界に戻りたいか?ならば願え!この四魂の玉に。あの世界に戻りたいと願え。さもなくば、おまえは、この闇の中・・・永遠にひとり」 グワッ、こんな厳しい選択を、たった15歳のかごめに迫るなんて。 四魂の玉って何て非道なんだ、酷すぎる。 その頃、犬夜叉は襲い掛かってくる妖怪どもに対処していました。 妖力的に大したことないのか、風の傷で応戦してます。 しかし、砕かれても、また元に戻る妖怪達。 まるで奈落みたいですよね。 闇の中、怯えるかごめ、必死にみんなの名を呼んでます。 滅多に泣かないかごめが泣いてます。 そりゃそうだよね、まだ、たったの15歳なんだから。 「おまえは戦国の世にいるべき者ではなかった。帰れ、自分のいるべき世界へ」 ジワジワと心理的にかごめを追い詰める四魂の玉。 かごめの心が揺れています。 「帰りたいと願えば帰れる!?」 四魂の玉の狙いを知って吼える犬夜叉。 「かごめ~~~っ! 何も願うな! かごめ~~~~っ!!」 とまあ、以上で今回は終わってます。 ゼイハア~~~~やっと仕上がった~~~~ゼイゼイ・・・・。 次回は、いよいよ最終回です。 最後まで気合を入れて解説せねばっ!!!\(◎o◎)/!!! 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