犬夜叉 -完結編- 最終話「明日へ」 まず見終わった瞬間、フウッ・・・と溜め息が漏れました。 そんなにも息を詰めて見てたんですね。 ああ・・・感無量です。 遂にアニメ完結編が終わりました。 この最終回に、製作スタッフの方々が、どれほど力を傾注したのかが良く判ります。 素晴らしい出来です。 まずは前回、25話の粗筋からスタート。 冥道に呑み込まれてしまったかごめを、犬夜叉が冥道に入って追いかけるシーンから。 冥道の暗闇の中、ひとり泣き濡れるかごめ。 前方には破魔の矢に射抜かれた四魂の玉が浮かんでいます。 心細さに泣くかごめに四魂の玉がジワジワと罠に誘い込む言葉をかけます。 「おまえは戦国の世にいるべき者ではなかった。帰れ、自分のいるべき世界へ」 (帰りたいと願えば・・・帰れる?) 現われた妖怪どもを斬っては捨て斬っては薙(な)ぎ払う犬夜叉。 吼(ほ)えてます、叫んでます。 「何も願うな!かごめ~~~~~っ!」 ここで最終回のタイトル「明日へ」が出ます。 流石に最終回ですね。 デザインが違ってます。 いまの季節にピッタリの桜の図柄です。 場面は犬かごが消えた後の村です。 七宝が骨喰いの井戸の跡をジッと見詰めてます。 二人が消えて以来、ズッと待ち続けていたのでしょう。 弥勒と珊瑚が心配して見張りを変わろうと申し出ています。 場面は変わって、こちらは冥道の中の犬夜叉。 次から次へと現われる妖怪どもを斬って斬って斬りまくってます。 そこへ今度は人間が妖怪に追われて出現。 緋色の袴(はかま)、胴鎧、長い黒髪、女です。 手にした太刀(たち)で妖怪どもを斬り伏せました。 彼女こそ四魂の玉を生み出した古(いにしえ)の巫女、翠子(みどりこ)です。 「あれは四魂の玉を生み出した巫女・・・今も、我らと闘い続けている・・・四魂の玉が生まれて以来、何百年も・・・そして、かごめも、そうなる運命(さだめ)」 「んな事させてたまるかぁっ!」 叫びながら復元された妖怪どもを再び斬り裂く犬夜叉。 不意に周囲の様子が変わりました。 何と周囲を巨大な蜘蛛の巣が覆っているではありませんか。 そして蜘蛛の巣の中央には奈落の頭部が! 目を瞑(つむ)っています。 「奈落・・・生きていたのか!?」 「死んでいる・・・だが・・・まもなく目を覚ます」 「かごめが闇の恐怖に負け、この四魂の玉に取り込まれた刹那、奈落は再び目覚め、この場所で新たな魂の闘いが始まる」 「永遠に終わらぬ闘いだ・・・時を越え四魂の玉を戦国時代の世に運び戻した時から、かごめの運命は決まっていた」 「今度は、かごめの魂と奈落の魂が、この・・・四魂の玉の中で闘い続けるというのかっ!?」 奈落の、殿の顔の最大アップ。 「そうだ・・・かごめは玉の一部となり玉の中で闘い続けるために生まれてきたのだ」 「違う!かごめは、そんなことの為に生まれてきたんじゃねえ!」 怒る犬夜叉、風の傷で妖怪どもを一掃します。 (かごめは俺に教えてくれた。笑顔を——人を信じる心を——かごめがいたから仲間ができた。仲間に頼ることも、人のために流す涙も、本当の強さも優しさも、みんな、かごめが教えてくれた) (かごめは俺に会うために生まれてきれくれたんだ) (そして、俺も——かごめの為に・・・) 場面は変わり、こちらは四魂の玉とかごめ。 「願わんのか?」 「この闇の中・・・永遠の孤独を選ぶというのか?」 四魂の玉に心理的揺さぶりを受けるかごめ。 その時、聞こえてきた犬夜叉の声。 「かごめ~~~~っ!おれの声が聞こえるか!?」 「犬夜叉?犬夜叉の声が聞こえる」 「何も願うな!俺が行くまで、俺が行くまで待ってろ!」 「犬夜叉、近くにいるのね」 犬夜叉の声を聞いたかごめに四魂の玉が、更なる揺さぶりをかけます。 「犬夜叉に会いたいか?」 「答えろ、かごめ。会いたいか?」 「桔梗は・・・唯もう一度・・犬夜叉に会いたいと願っただけ・・・」 「奈落だって、きっと・・・もっと、ささやかなことしか望んでなかったはず・・・」 「四魂の玉は・・・本当に望みを叶えてくれない・・・」 「ならば・・・どうする?」 かごめの目に滲(にじ)む涙。 「言ったはずだ。お前たちが会う方法は・・唯ひとつ。かごめが玉に願い堕ちた巫女として・・この中に取り込まれることだと」 「愚かだな・・・半妖。貴様の声を聞いてしまった為に・・かごめは余計な希望を持ってしまった。そして・・・願ってしまうだろう。犬夜叉・・・お前に会いたいと」 遂に、かごめの目から涙がブワッと溢れ頬をつたって流れ出しました。 ウワ~~~四魂の玉の鬼畜なこと、女の子を拉致して監禁。 おまけにジワジワ心理的に追い詰めて泣かせるなんて最低! 「かごめ~~~~っ!」 「無駄だ。もう・・貴様の声は聞かせぬ」 「おのれの心に素直になれ。犬夜叉に会いたい。唯、そう願うがいい」 「それが唯一の正しい願いなの?」 かごめの脳裏に神主である爺ちゃんの言葉が浮かんできました。 「そして、最後に四魂の玉を手にした者が、唯一の正しい願いを選んだ時、玉は浄化され、この世から消え去ると云われておる」 「唯一の正しい願い、それが何なのか、今、判ったわ」 相変わらず斬っても斬っても復元する雑魚妖怪を相手に斬りまくる犬夜叉。 かごめの場所を特定できず叫んでます。 「どこだ!?かごめ~~~っ!」 「畜生、出口が見えねえ」 (いつだって犬夜叉は来てくれた) 「あたしは願わない。犬夜叉は来てくれるって・・・信じてる」 かごめが、そう口にした途端、犬夜叉の目の前に光が。 破魔の矢に射抜かれたシルエットの光が! 鉄砕牙も変化しました。 黒い刃に、冥道残月破の準備です。 (大丈夫・・・信じてるわよ・・・犬夜叉) 振り下ろされる黒い鉄砕牙、闇を斬り裂き活路を見出します。 遂に、犬夜叉が、かごめの元に駆けつけました。 ウヒョ~~~~ッ、抱きあう二人。 オワ~~~~~ッ、原作にもない犬かごのチュウです。 これは、もう、犬かごファンに対する最大のファンサービス。 (幻じゃない・・・犬夜叉・・・会いたかった・・・) 「四魂の玉・・・私の願いを言うわ」 ドクン・・・かごめの言葉に一際輝きを増す四魂の玉。 (もし犬夜叉が来てくれなかったら、私は闇の恐怖に負けて正しい答えに辿り着けなかった。だけど、今、犬夜叉は私の側にいる。もう何も怖くない) 「四魂の玉!消えなさい!永遠に・・・」 かごめの願いにより粉々に砕け散る四魂の玉。 完全に消滅しました。 玉の中で妖怪と闘い続けてきた古(いにしえ)の巫女、翠子。 浄化の光が満ち溢れる中、彼女が太刀(たち)を鞘に納め静かに消えていきました。 勿論、彼女と闘い続けてきた妖怪達も。 そして、蜘蛛の巣の中央にあった奈落の頭部。 殿も目を開けました。 「暖かい。これが・・・安らぎというものか」 そう呟くと、再び目を瞑り穏やかな顔で浄化の光に包まれ消えていかれました。 数多(あまた)の人や妖怪を苦しめた奈落ではありますが・・・。 殿も、また、四魂の玉に操られた被害者でした。 原作には無い部分です。 有難うございます、殿を救ってくださって。~~~/(TmT)/~~~ アニメ製作スタッフの方々に心から御礼申し上げます。 かごめが犬夜叉と抱き合いつつ言葉を噛みしめるように呟きます。 「終わったのね・・・」 「ああ・・・終わった」 犬夜叉も同様です。 場面は三年後に切り換わります。 穏やかな農村の風景です。 三年前の奈落の被害など何処にも見当たりません。 成長したりんちゃんが、楓婆ちゃんもいます。 何とまあ、色鮮やかなりんちゃんの紫の着物。 そして赤い帯。 もう、ひと目で判ります。 貧しい農村の村娘が着るような代物じゃありません。 二人は、どこかへ行こうとしています。 「楓さま、急いで!」 「そう急かすな」 「だって、うまれちゃいますよ」 「亭主殿は留守か?」 「お仕事ですって」 「まあ、三人目ともなればな」 (そうか・・・もう、あれから三年もたつか) 骨喰いの井戸が映ります。 元通りになったのです。 場面は切り換わって、こちらは立派なお屋敷です。 弥勒がいます。 犬夜叉と組んで妖怪退治を職業にしているようです。 相変わらず荒稼ぎしてます。 お札一枚につき米一俵(いっぴょう) とっても阿漕(あこぎ)です。 稼いだ米三俵(さんびょう)は力持ちの犬夜叉が楽々と担いでいます。 「ったく。ぼったくりもいいところだぜ。弥勒、てめー、ほんっと阿漕だな」 「取れるところから取っておかんと。色々と物入りだしな」 「そういえば、おまえんとこ、そろそろ生まれんじゃねえか」 一軒の藁葺(わらぶ)き屋根の家から赤ん坊の産声(うぶごえ)が聞こえます。 「よしっ、頑張ったな、珊瑚。元気な男の子だ」 「安産でしたね」 そこへ折り良く弥勒が帰ってきました。 「生まれましたか」 「抱いてやって」 珊瑚の傍らには二人の小さな女の子。 側にはお産の介護をした楓婆ちゃんとりんちゃん。 弥勒と珊瑚は三人の子持ちになっていました。 場面は切り換わって、こちらは高台でしょうか。 満天の星の下、犬夜叉が村を見下ろしています。 一方、こちらは暖かな家の中、肩を寄せ合って横になっている弥勒一家です。 「かごめちゃん、どうしてるだろうね」 「ああ・・・あれから、もう三年・・・奈落を倒して骨喰いの井戸が消えてから三日目。光の柱とともに再び井戸が現われ犬夜叉は一人で戻ってきた」 「かごめは無事だ」 「犬夜叉のいう・・・むこうの世界に帰ったんだろうか?」 「犬夜叉は・・あまり語りたがらないが・・・一度だけ言っていた。かごめ様を愛し、必要としている者は他にもいると」 「犬夜叉・・・寂しくないんだろうか」 場面は切り換わって、こちらは現代です。 高校お卒業式です。かごめが卒業しました。 仲良し三人娘も一緒です。 三年前の、あの時以後、骨喰いの井戸は戦国時代とは繋がらなくなりました。 (もう・・・犬夜叉とは会えない) またまた場面は切り換わります。 こちらは戦国時代、犬夜叉が、楓婆ちゃんと話してます。 「あの時・・・かごめをアチラに送り届けてホッとした途端——」 「こちらに戻っていたというのか」 「まっ、そういうことだ。かごめのお袋も弟も爺さんも泣いてたしな」 「気が付いたんだよ。かごめを大切に思ってるのは俺だけじゃねえんだって」 「犬夜叉、おまえ、いつから、そんなに物分りが良くなったのだ」 そこへ七宝登場。 「オラは知っとる」 「おお、七宝。狐妖術の試験に行ってたんだな」 「昇級したぞ」 「犬夜叉、お前、三日に一度は井戸に入っておるじゃろう」 「三日に一度?凄まじい執念ではないか」 「良い天気じゃ・・・」 余計なことを!とばかりに犬夜叉に蹴り飛ばされる七宝。 この場面、兄上を彷彿とさせます。 流石に兄弟です。 まるで邪見をお仕置きする兄上みたいです。 (それでも会えんのか・・・かごめは四魂の玉とともに現われ玉の消滅とともに去っていった。かごめは四魂の玉を滅する為にココに来た。かごめの、この世界での役割は・・・終わってしまったのかも知れないな) 場面が切り換わります。 コチラは現代、かごめの実家、日暮神社です。 今も境内に残る御神木。 犬夜叉が封印された跡が木肌に残っています。 祠に向かうかごめ。 中には以前と同じように骨喰いの井戸があります。 骨喰いの井戸を覗きこむかごめ。 (井戸が繋がらないのは、私の気持ちのせい・・・なのかな。骨喰いの井戸が消えて暗闇に放り出された・・あの時。怖くて悲しくて・・・だけど、私は知らなかった。自分が三日も闇の中にいたことを。ママや爺ちゃんや草太に同じように怖くて悲しい思いをさせていた。凄く悪かったなって思ったし、現代(ここ)に戻れて本当に嬉しかった。そして井戸は閉じてしまった。それから私はズッと考えてた。私が戦国時代に行った理由。四魂の玉が消えると井戸が繋がらなくなった理由。私のすべきことは終わって、これからも、ずっと自分の世界で・・犬夜叉のいない・・この世界で・・でも・・犬夜叉・・あたし・・会いたい) その時、風が吹きました。 祠(ほこら)の中、風など吹くはずもない場所で。 かごめの髪が揺れてます。 ママが、かごめに気が付き祠の中に降りて来ました。 「かごめ・・・どうしたの・・・?」 「ママ・・・」 管理人も子供を持つ母親です。 かごめのママの心情が痛いほど判ります。 これが今生の別れになると。 (かごめのママの心情をつづった小説『母情(ぼじょう)』を書いたくらいですから) 井戸の底に映し出されていたのは堅い土ではなく澄んだ青い空。 「空が・・・」 「ママ・・・私・・・」 「かごめ・・・それでいいのよ・・・」 「うん・・・」 どんな思いで愛娘を送り出したのか。 本当は泣いて止めたかったでしょうに。 ママは笑って、かごめを送り出したのです。 涙が溢れてきそうです。 場面は、またも戦国時代に切り換わります。 弥勒と珊瑚の間に生まれた双子の女の子達にオモチャにされる犬夜叉。 弥珊夫婦はおしめの物干しに忙しいです。 生まれたばかりの男の子は珊瑚の背中に負ぶわれてます。 犬耳をオモチャにされ腐る犬夜叉。 不意に犬夜叉の鋭敏な鼻腔に飛び込んできた匂い。 双子を七宝に預け急ぐ犬夜叉。 勿論、急行する先は骨喰いの井戸です。 犬夜叉が、緊張しています。 物凄く真剣な表情です。 ソッと手を差し伸べてみれば・・・。 握り返す柔らかな手。 三年間、待ち焦がれたかごめの手です。 しっかり握り締め引き上げてみれば、そこには、かごめが・・・。 きっと犬夜叉の胸の中では万感の思いが込みあげていたことでしょう。 でも、表面上は、いつもの犬夜叉です。 ぶっきらぼうに告げるのです。 「犬夜叉、ごめんね・・・待っててくれた・・・?」 「かごめ・・・」 「馬鹿野郎・・・今まで何してたんだ」 三年ぶりに抱き合う二人。 肩には七宝、それから双子を抱えた弥勒、赤ん坊を負ぶった珊瑚も駆けつけてきました。 再会を喜び合うみんな。 (私・・・来たわ!) 戦国時代で生きる決意をしたかごめでした。 場面は現代に切り換わります。 本当に最終回なんですね。 ココからはオープニングの曲がで入ります。 オオッ!北条くんがデートしてます。 彼女に、どの映画にしようか?と訊いてます。 草太は草太で中学生になってます。 友人どもに美人の姉ちゃんを紹介してくれと頼まれてます。 「なあなあ、草太。おまえんとこ、美人の姉ちゃんいるよな?」 「今度、紹介してよ」 「姉ちゃん、いないよ。高校出て直ぐ嫁にいった」 「早っ!」 「ヤンキー系?」 確かにね、そう解釈できるわな。 かごめ、高校でて直ぐ戦国時代に行ったんだから。 そこへ爺ちゃんが帰って来ました。 何か検査をしに病院に行ったようです。 「アアッ、爺ちゃん、検査どうだった?」 「尿酸値が、ちと高いだけじゃ」 「お帰り——夕ご飯出来てるわよ——」 草太も爺ちゃんもママも元気そうです。 猫のブヨも階段にねそべってます。 そして、もう一度、場面は戦国時代に。 畑を耕す村人達、穏やかな風景です。 戦国時代にも関らず楓の村は平和なようです。 子供達を連れて守りをする弥勒。 頻繁に狐妖術の修行の為、村を出ていく七宝。 琥珀は強い退治屋になる為、雲母を連れて修行の旅に。 刀々斎に新しい武器を拵(こしら)えてもらいました。 鎖鎌ですが、以前のモノとは比べ物にならない程の大きさ。 何と鋼牙のその後も出てます。 これもファンサービスでしょう。 (管理人も製作スタッフと同じように考え小説に書いてます。『満月情話①~③』) 旧作アニメに出てたアヤメと祝言を挙げました。 鋼牙は妖狼族のお頭(かしら)になったそうです。 結婚披露の場でしょう。 大勢の妖狼族がお祝いに集まってます。 鋼牙の腰巾着である銀太も白角もいます。 鋼牙ファンが大喜びしてるでしょうね。 場面は楓の村に戻ります。 ウオッ、地念児がいるではありませんか。 かごめに薬草指導をしているようです。 巫女さんの衣装が良く似合ってます、かごめ。 最終回だからでしょう。 もう、サービスのてんこ盛りです。 そして、お待たせ、我らが殺りんの登場です! りんちゃんが出てきました。 ウ~~~ン、何度見ても、あの着物って凄く高価そう。 あんな色鮮やかな着物、一介の村娘が手に入れられる代物じゃない! りんちゃんは楓婆ちゃんに預けられて暮らしてます。 まるで祖母と孫のようです。 若夫婦の犬夜叉とかごめが、二人仲良く歩いてます。 「殺生丸が連れてるのかと思ってた」 「楓が言ってた。人里に戻す訓練らしいぞ。どっちでも選べるように」 その上空を兄上が飛んでます。 モコモコに邪見がへばり付いてます。 「あっ、殺生丸さま、かごめが戻っていますぞ」 「ふっ・・・」 僅かに表情を動かす兄上。 それでも以前に比べれば、大分、表情豊かになりました。 「お義兄(にい)さ~~~ん!」 「う”っ・・」 そっ、そりゃ、殺生丸さまは確かに犬夜叉の兄なんだから、かごめに取っちゃ義理の兄なんだろうけど・・・。 そんな命知らずの物言いが出来るのは、かごめだけ! 物凄~~~~~~く嫌そうです、兄上。 犬夜叉も同じく。 かごめの態度に怒る邪見。 「何と気安い奴。一言、文句を言ってやりましょう」 「煩い。殺すぞ」 原作では、最後、一言も台詞がなかった兄上、これもファンサービスですよね。 製作スタッフの方々、有難うございます。 兄上の御言葉が聞けた~~~~~v(●^o^●)v そして、これまた色鮮やかな春に相応しい着物を拡げるりんちゃん。 当時、イエ、今でもそうですが、着物は、とても高価な物です。 物によっては、かなり安い物もありますが、基本的に着物は高い。 現代のように機械で服を大量生産できる時代ではありません。 一反(いったん)一反(いったん)手作りした時代です。 (庶民は着たきり雀が当たり前の時代が、つい百年ほど前までありました) 柔らかな薄紅色に手毬が躍る文様の着物、村娘が見たら羨望すること必至です。 こういうトコロからも、りんちゃんは、村の者とは一線を画してます。 完全に兄上の姫君ですね。 「また、殺生丸が何か持ってきたのか?」 楓婆ちゃん、グッジョブ! ブラヴォ~~~~~*~~~/(TvT)/~~~* 原作でも、この台詞を読んで、どんなに殺りんファンが狂喜したことか! 「新しい着物です」 オホホホホホホホホホホホホホホホホ~~~~!喜! 最後は犬夜叉に背負われたかごめ。 村を見下ろす高い崖、そこに二人で立ってます。 陽光に照らし出される村の様子。 最後は、かごめの独白で締め括(くく)ろうと思います。 これからも、きっと、少しづつ色んなことが変わっていく。 私はここで生きていく。 犬夜叉と一緒に毎日を積み重ねていく。 犬夜叉と私は明日につながっていく。 犬夜叉アニメ完結編、これにて終了しました。 長たらしい解説を読んでくださって有難うございました。 [12回]PR