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殿の空間操作能力

狒々の奈落
トンデモナイ展開を見せている現段階の原作状況です。
どうも、殿は、御自分の体内において、自由自在に空間を歪める、と云うか、操作する事が出来るようなのです。(ドラえもんの四次元ポケットをご想像下さい)
どうして、そう考えるのか
兄上が、奈落、殿の体内について評しておられましたね。
「思った以上に内部は広い」この台詞にカギが有りました。



まず、犬かごが、予想外に、早く、弥勒の許に辿り着きました。
多くの読者が、その早さを、アレッ?と『意外に』感じた筈です。
これも、どうやら、殿が、空間操作をした可能性が有ります。



何故、そんな事をしたか
答えは、勿論、犬かごを、弥勒の風穴で吸い込ませる為です。
弥勒が、風穴を開くタイミングに、ピッタリ間に合わせんが為で御座います。
だからこそ、ああも早く現場に到着出来ました。
殿、お得意の『一石二鳥』作戦です。



次に、琥珀が、何故か、兄上よりも早く、珊瑚×【殿(幻)+りんちゃん】の場面に出くわしております。
これについても、管理人、殿の仕業ではと疑っております。
琥珀に、珊瑚が、りんちゃんを犠牲にする場面を見せて、姉に対する幻滅を感じさせようとしてるのではと考えております。



とにかく、殿の計画は、自分に係わった者、特に、犬夜叉に関係する者達、全てを、恐怖と絶望の『闇』の中に落としたいのです。
珊瑚の弟である琥珀も、当然、その標的の一人です。
況して、以前は、自分の僕として使っていた人間です。
自分の支配下を離れ、一人だけ救われるなど、許す筈もないでしょう。



何の罪もない、稚い童女の、りんちゃんを殺そうとする姉の珊瑚を、弟の琥珀に見せて苦悩のどん底に落としたいのでしょう。
イエイエ、殿の思惑は、それだけでは有りますまい。
仮に、りんちゃんを殺されて、あの兄上が、黙っているでしょうか



琥珀は、兄上に、二度も命を救われています。
(りんちゃんを殺そうとして許された事+瘴気の蛇に咬まれた時の事)
謂わば、自分の命の恩人です。
返しても返しきれない御恩が有る御方です。
その恩人、殺生丸様にとって、何よりも大事な存在である、りんちゃんを、姉が、珊瑚が殺す。
如何なる理由が有ろうとも、それは、許される行為では有りません。
思い返してみたら、珊瑚だって白霊山で、兄上に命を救われてます
(恩を仇で返すとは、正に、この事です・・・・)




もし、本当に、りんちゃんが殺されたなら、珊瑚は、兄上に殺されるでしょう。
もう、りんちゃんを、天生牙で蘇生させる事は出来ないのですから。
そうなった場合、琥珀は、どうするでしょうか
姉の代わりに自分を殺してくれと、兄上に頼むでしょうね。
兄上に聞き届けてはもらえないでしょうが・・・・。



そして、珊瑚が、兄上に殺されたら、琥珀自身も命を絶つでしょう。
それに、兄上も、元の『冷酷非情』な御方に戻ってしまわれるでしょう。
イエ、以前よりも、もっともっと心を凍りつかせて・・・・。
殿の目論見は、大体、こんな処でしょう。
書いていて、自分でも、その暗さにウンザリしてきました。
勿論、こんな結末にはならないだろうと信じてはいますが・・・・。



それから、速度的に最も早い筈の兄上が、何故、今回、これ程、遅れを取っているか
これも、勿論、殿の『仕業』で御座いましょう。
敢えて、兄上の現場到着が遅れるように、目一杯の妨害工作(空間歪めまくり)+(瘴気毒の触手による道の封鎖)をしている物と予想出来ます。
下手に早く、兄上に駆け付けて来られては、自分の描いた『負』のシナリオが邪魔されますからね。


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