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刹那猛丸(せつなのたけまる)::自らの愛に殉じた男


刹那猛丸(せつなのたけまる)、云わずと知れた『天下覇道の剣』の敵役です。
映画の冒頭シーンで、猛丸は、十六夜姫を槍で突き殺しています。


話の流れから類推すると、どうやら、この猛丸は、屋敷の警護を預かる武士(もののふ)。
謂わば、主筋の姫を殺した訳です。
十六夜姫を殺した時点で、既に、自分も死ぬ覚悟をしていた物と思われます。


闘牙王(=父上)が、臨月の姫を救出に来るであろう事は百も承知。
憎い恋敵に、意中の姫を渡す位なら、いっそ、この手で葬ってしまおう。
だからこそ、十六夜姫を殺し、自らは、恋敵を討ち果たし死ぬ積もりだったのでしょう。


しかし、生憎、父上は、天生牙を持っておいででした。
一旦は、死んだ姫を蘇生させ、生れたばかりの赤子(犬夜叉)とともに落ちのびさせます。
そして、自らは、紅蓮の業火の中、刹那猛丸と討ち合って亡くなられます。


既に、自分の余命が幾許(いくばく)も無い事を悟っておられた父上。
武士(もののふ)として戦いの中で死ぬお積もりだったので御座いましょう。
恋敵の猛丸の心情を汲み取っていたのかも知れません。


猛丸の魂は、その想いの強さ故に成仏出来なかったのでしょう。
「愛憎表裏一体」=愛が強ければ強いほど、憎しみも強い。
その想いを叢雲牙に利用されます。


兄上の左腕を繋いで蘇った亡者の猛丸。
十六夜姫への愛を憎しみに摩り替えて。
その憎しみの矛先は、当然、父上の息子達である、兄上と犬夜叉。


戦国時代の城の中で繰り広げられる猛丸と兄上&犬夜叉の戦い。
前半は猛丸×兄上、後半は猛丸×犬夜叉。
結果的に猛丸は、犬夜叉に倒される事になります。


しかし、彼の魂を救ったのは、十六夜姫の残した『言葉』でした。
それこそが、現世に取り残されていた『迷える魂』を解き放ったのです。
猛丸も、また、父上と同じく自らの愛に殉じた男だったと言えるでしょう。



追記
新作状況::現在の字数13400字オーバーです。
アハアハ・・アハハ・・・



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