邪見のボヤキ⑦ バキッ! 懐かしい殺生丸様の足蹴りを頂戴した儂。 気が付けば、阿吽の背に乗っておるではないか。 りんや琥珀も一緒じゃ。 「邪見さま、来てたの?」・・・(来て悪いか!大体、りん、お前が、曲霊に拉致されるから悪いんじゃ!) 「どうされてたのですか?」・・・「やかましい!」(琥珀め、独り寂しく彷徨ってたなんて云えるか!) 何は、ともあれ、そうか、やはり、救出されておったのじゃな、りん。 流石は、殺生丸様、やる事なす事、水際立っておられる。 トトッ、こうしてはおれん! 先を行かれる殺生丸様を、力一杯、応援せねば! ドッカン! ドッカン! ガガガガガガガ・・・・・ 行く手を阻む奈落の触手を、爆砕牙で盛大に破壊しながら、我が永遠の主、殺生丸様が進まれる。 ソ~~レ、ソレ、ソレ、邪魔する者は、容赦なく破壊してくれようぞ! どけどけ!道を開けよ! 戦国最強の大妖怪、殺生丸様のお通りじゃ! それにしても、何という、爆砕牙の破壊力の凄まじさじゃ! 奈落の体内の崩壊速度が、一気に、速まっておるではないか。 如何に巨大な奈落の体内とは云え、爆砕牙の破壊効果が、このまま進めば、完全に崩壊するまで、大して時間は、かかるまい。 [1回]PR