ウムムムッ・・・・の第532話『奈落の体内』 ↑邪見が、その後、どうなったのか?サッパリ判らないので初っ端に出してみました。 冒頭から大迫力の2ページ見開きの変化された大蜘蛛の殿の御姿。 ウウッ、何とも醜悪な巨大タランチュラが、開口部を大きく開いて、犬夜叉達を誘い込みます。(クスン、殿、美しさの欠片も残ってないのですね・・・・) オオッ 兄上が、『イ』の一番に飛び込んで行かれました その行動の素早い事! 正しく『疾(はや)き事、風の如し』で御座います。 正直、今回は、犬一行に、りんちゃん救出を一任するのか?と思っておりました。最愛の愛児(=兄上の若紫)救出のチャンスに、貴方様が真っ先に飛び込んでいかれない筈がありませんでしたね。 申し訳御座いません! 続いて犬かごが、殿(しんがり)を務めますのは、弥珊です。 中へ入って行こうとする弥勒と珊瑚に、白夜が話しかけます。 弥勒の右手からヒュ――と音がします。 慌てて飛びのく白夜。 風穴が限界に近付いているようです。 後一度か、二度、それで風穴は裂ける! 生き延びる為には、この戦いで奈落を滅しなければ・・・・ でなければ、弥勒自身が、風穴に呑み込まれて消える! 珊瑚も固く決心しています。今度こそ奈落を倒そうと。 弥勒と珊瑚が交わす約束の言葉に、胸が締め付けられます。 思わず知らず、涙が滲んできます。 「ああ、珊瑚。すべて終わって帰ったら・・・祝言を挙げよう。」「うん・・・」 犬夜叉達が、奈落の体内に入り込んで行ったのを見届けた白夜が講評。 「みんなして飛び込んじまった。バカだねえ。おれなら人質の小娘ひとり犠牲にしたって、外から奈落を壊すがね。」 白夜よ、その台詞を聞いて、やはり、お主は、奈落の分身なのだと思いましたぞ。何の心の痛みも無く、己の利害の為に、相手を切り捨てる。 ならば、白夜よ、もし、自分が、その切り捨てられる方の立場になったとしても、まさか、文句は、お云いでないだろうね。 体内に入り込んだ犬一行(七宝を除く)を待ち受けていたのは、肉塊の中から現れた奈落。 その肉塊奈落を切り裂いても溢れてくるのは瘴気 でも、その瘴気を浴びつつも一行には何の変化も無い 何故 そんな疑問に肉塊奈落が答えます。 「きさまらは わしの中に入った時から・・・すでにわしの瘴気を浴びているのだ・・・気づいてなかったのか・・・それなのに きさまらは死んでいない・・・なぜだと思う?」 「四魂の玉が きさまらの魂を望んでいるからだ。」 肉塊の奈落の正面に別の奈落が! 今度は全身、鎧甲に覆われた硬質の奈落です。 そんな文字通り、肉弾戦の戦闘が内部で行われている最中、外部から観察している白夜の前で大蜘蛛が変形していきます。 脚を折り畳み、巨大な黒い球形に。 白夜の台詞通り、まるで『玉』その物です。 不気味に瘴気に満ちた空中に浮かび上がっています。 鎧甲奈落を鉄砕牙で攻撃すれども、余りの硬さに逆に犬夜叉の方がビリビリと衝撃を感じています。 大蜘蛛、変じて黒い球形へと変形した奈落の体内で対峙する鎧甲奈落と犬一行。 鎧甲奈落と闘う犬夜叉に、肉塊奈落が、誘うように話しかけます。 「さあ、闘おう 犬夜叉、時間は たっぷりある。この奈落の体内で・・・永遠に。」 この言葉の意味する処は・・・・ もしかして、犬一行は、四魂の玉の中に入り込んでいるのかも知れませんね。でなければ、こんな台詞を奈落が吐けるでしょうか 四魂の玉を使って変化した奈落は、最早、四魂の玉その物に成り代わっているのやも・・・・。 まるで遊びに誘っているかのような奈落の、殿の言葉。 イエ、真実、そうなのかも知れません。 殿は、四魂の玉の中に犬夜叉達を閉じ込めて、永遠に遊んでいたいのかもしれません。 四魂の玉の中での終わる事のない遊戯。 何の望みもない殿にとって、四魂の玉の完成は、果てしなく拡がる“虚無”の始まりでしかないのでしょう。 だからこそ、犬夜叉達は、虚しさを紛らわす格好の遊び相手なのかも・・・・。 今週は此処までです。以下、次週に続きます。 まずは、取り急ぎの状況報告です。 後程、考察をドンドン、付け加えて参ります。 [0回]PR