犬夜叉 -完結編- 第19話「琥珀の欠片」 今回は受験で現代に戻っているかごめを迎えに来た犬夜叉の何時もの失態から始まります。 コミックス40巻の第4話『平和な食卓』のアレンジです。 本来の流れならコミックス53巻の第2話『人生の一大事』を持ってくる処なのでしょうが、これは、前回の放送で使用済み。 (第18話のアニメ解説記事を参照してみて下さい) そんな事情で残っていた犬かごのお笑いエピソードを持ってきたんでしょうね。 ほぼコミックスの内容と同じなので説明は割愛いたします。 悪しからず御了承くださいませ。 ここからはコミックス53巻の第3話の内容に入ります。 骨喰いの井戸を覗きこむ七宝に声を掛ける楓婆ちゃん。 場面は変わって楓の家の内部です。 曲霊の邪気に毒され眠り続ける琥珀を静かに見守る珊瑚、少し離れた位置に邪見とりんちゃん。 りんちゃんと邪見のオリジナルの台詞が楽しいです。 (邪)「しっかし、よう眠り続けるな。飲まず喰わずで」 (り)「大丈夫だよ、寝る子は育つってよくいうよ。邪見さま、あんまり寝なかったんだね」 (邪)「どういう意味じゃ、それは」 (り)「だって育ってないよ」 (邪)「わしはもう立派な大妖怪じゃ!」 そんな和気藹々(わきあいあい)の家の中に対し外では妖怪どもが大挙して押し寄せてこようとしています。 風穴で迎え撃つ弥勒、援護に入る珊瑚。 しかし、真の脅威は既に家の中に。 ヒタヒタと地面を進む不気味な影、それは実体を持たない悪霊の曲霊。 弥勒と珊瑚が家の中に駆け込んできましたが、既に時遅し。 琥珀は曲霊に憑依されてしまいました。 家の壁をぶち壊してやって来たのは空を飛ぶ妖怪ども。 (ヘビのような体型をしてます) それに乗って逃げようとする憑依琥珀(in曲霊)を阻止しようと風穴で曲霊を吸い込もうとする弥勒。 しかし、悪霊の毒を吸った弥勒は血を吐いて立つのもやっとの状態に追い込まれてしまいます。 珊瑚も憑依琥珀の変化した鎖鎌に傷つけられて右肩を負傷。 それを見て思わず止めに入ったりんちゃんも曲霊の毒気に中(あた)って気絶してしまいます。 (本当に、りんちゃんは良い子だ何て健気なんだ) そんな風に人里が大変な時、兄上は曲霊の臭い(匂いに非ず)を追ってます。 現われた夢幻の白夜に「きさまに用はない。失せろ」と冷たくのたまう兄上。 すると白夜の背後に曲霊が出現。 即刻、天生牙で斬りつけます。 しかし、一旦は消えるものの復活する曲霊。 兄上が何か変だと気付かれました。 以下、兄上のオリジナル台詞です。 「おかしい、こいつの臭いに間違いないのだが・・・。成る程、私としたことが」 兄上が自省する台詞なんて初めて聞いた 思い出す限り、原作でもアニメでも『お初』だと思います。 凄く凄~~~~~~~~~~~~~~~く珍しい 何てったって『天上天下唯我独尊』こぞが兄上のトレードマークだと思ってましたので。 冥界編で、かな~~~り崩れはしましたがね。 イヤ~~~兄上、随分、謙虚になられましたね。 人格的に丸くなられた これも、やはり『りんちゃん効果』でしょうか。 ンッ、兄上は、元々、「丸さま」でしたっけ。 (駄洒落です、気にしないで!)m(●^o^●)m 兄上に曲霊の幻影を見抜かれた場合に備え、白夜が手回し良く呼び寄せておいた千匹もの妖怪。 そいつらを、兄上、爆砕牙で一瞬にして粉砕。 本当に文字通り『瞬殺』ですね。 格好いい~~~~~痺れる~~~~~ やはりアニメのフルカラー映像+音声で見ると迫力満点ですね。 原作の白夜は爆砕牙の瞬殺に思わずズッこける感じで笑えまししたが、アニメの方は大して堪(こた)えてない感じです。 もう少しオーバーアクション気味でも構わないと思うんですが。 マア、個人個人の感じ方の違い、声優さんの解釈の違いでしょうかね。 曲霊のもたらした惨状(破壊された楓の家)が映し出されます。 弥勒とりんちゃんは物置小屋に収容されてました。 それにしても、何故に、弥勒が柔らかな干し草で、りんちゃんが筵(むしろ)に寝かされておるのじゃ (ムゥ~~~~凄~~~~く不満です) ブツブツと文句をいう邪見、りんちゃんの状態に、兄上のお仕置き(瞬殺?)を思いドキドキ。 そこへ退治屋の装束に着替えた珊瑚が! てっきり兄上の御出ましと勘違いした邪見、必死に謝罪の言葉を吐きつつ床に頭を摩り付けます。 (この部分は原作には有りません。アニメのオリジナルです) 珊瑚の願いを聞き入れ弥勒と二人きりにしてやる楓婆ちゃん。 りんちゃんを抱いて橋を渡る姿が本物の祖母と孫のようで微笑ましいです。 (この部分にりんちゃんが人里に戻される伏線があったのですね) 良いですね~~~楓婆ちゃんの慈愛に満ちた表情。 そして、弥珊ファンに取っては待望のキスシーン。 でも、弥勒が眠ったままなのが、ファンの方々にはチョッと不満かしら。 それでも、桔梗と犬夜叉のキスシーン以後、二度目のキスシーンです。 犬かご、殺りんもキスシーンは無いので、滅茶苦茶、羨ましいです。 場面は変わって憑依琥珀を追う犬かご、金剛槍破で琥珀を止めます。 黒雲の中から伸びてくる触手、奈落です。 血の涙を流す憑依琥珀。 怖ろしいことに、眠っていた間、琥珀は、ズッと父や仲間を殺した時の記憶を体験させられていたのです。 琥珀の心は壊れる寸前です。 そこへ珊瑚が雲母(きらら)に乗って現われました。 「目を覚ませ、琥珀!」 夢の中で父と仲間を殺した罪悪感に押し潰されそうになっている琥珀。 そこへ死魂虫(桔梗の僕)が現われます。 原作には無い場面です。 実に粋な演出です。 死魂虫に導かれ向かった場所。 そこには姉の珊瑚と眠る弥勒が。 自分に助けを求める姉の珊瑚の言葉。 溢れる光の中、覚醒する琥珀。 (美しいシーンです) 遂に琥珀は曲霊の憑依から抜け出します。 琥珀の四魂の欠片に移った桔梗の光。 自分の命を犠牲にしても四魂の欠片を渡すまいとする琥珀。 是が非でも四魂の欠片を奪おうとする曲霊。 地面に落ちていく琥珀の緊迫したシーンで今回は終わってます。 [2回]PR