犬夜叉 -完結編- 第16話「瞳子の結界」 今回の話は原作を更に掘り下げた内容になっています。 まず、瞳子さまは、原作と違い、15年前に奈落に逢っているという設定です。 当時、まだ、奈落は人見蔭刀(ひとみかげわき)さま、殿を乗っ取っていません。 それも当然か、殿は『奥義皆伝』によると人間年齢は23歳。 すると計算してみると(23-15=8)、わずか8歳の子供ですもんね。 奈落は、15年前は純粋に奈落(≧鬼蜘蛛)で、まだ殿じゃなかった。 15年前、幼いながら瞳子さまは既に桔梗に匹敵するほどの霊力を持っていました。 ですから瞳子さまを害そうとする当時の奈落を退けることが出来ました。 しかし、師でもあった祖父を奈落に殺されてます。 15年後、瞳子さまも桔梗と同じく妖怪を退治する日々を送っています。 又しても襲ってきた奈落、しかし、以前とは違い四魂の玉を持つ奈落の罠にかかり命を落としてしまいます。 その瞳子さまの亡骸を使い奈落が邪魔なかごめに罠を仕掛けます。 巫女であるかごめに対抗する為、瞳子さまの霊力を使って。 奈落って本当~~~に悪賢い! その負の熱意のベクトルを正に向けたら、どれだけ凄いことがやれるのかと・・・・。 実に勿体ないです。 アッ、脱線した。 話を元に戻して、更にアニメが原作と違う点はかごめの名前に言及している部分です。 (かごめ)という名前自体、魔除けを意味します。 【詳しく知りたい方は『魔よけ百花』・岡田保造・丸善出版をお読み下さい】 籠の目が星の形、清明九字の形を成しているからです。 文字通り、巫女に相応しい名前なのです。 桔梗も、そうです。 魔除けを意味する名前なのです。 花弁の形が五芒星に似ている処から魔除けとされてます。 おまけに瞳子さまの名前も、瞳=目、目も魔除けを意味します。 何のことはない。 かごめも桔梗も瞳子も巫女と呼ばれる人は、皆、誰一人として例外なく魔除けの名前を持っているではありませんか。 それから、蛇足になりますが、桔梗の妹である(楓)、この老巫女の名前も上記の本には載っていませんでしたが魔除けではないのかと、管理人、考えます。 別名(もみじ)と呼ばれる(楓)の葉は人の手のひらに似てます。 五本の指がある手のひらに似てるって、これも五芒星に通じていくと思いませんか。 そして真っ赤に紅葉する(楓)、古代より赤は魔除けの色です。 ウン、やっぱり、(楓)も魔除けの名前と考えてもいいだろうと思います。 旧作の時も思ったんですが、「犬夜叉」の製作スタッフ、特に脚本を担当する方って凄く知識が深い。 管理人、ほとほと感心しました。 それに、今、ハッと気が付いたんですが、殿の姓の「人見」、これも音だけではありますが(ひとみ)、多分、魔除けの意味があったのではないかと思われます。 もし、人見が魔除けを意味する姓だとしたら、殿が奈落に乗っとられたこと自体、凄~~く皮肉な結果ですよね。 イヤイヤ、本来の(人見)としても、意味は「人を見る」。 完全に見誤ってますよね、奈落を。 でも仕方ないかな、何しろ相手が、あの奈落(≧鬼蜘蛛)ですもん。 少々の魔除けや小細工如きでは、そら怖ろしい程、熱く激しい(ドス黒いけど)奈落の意思に勝てる筈がありませんよね。 あの桔梗でさえ奈落の罠に落ちて絶命してるんだから。 瞳子さまって桔梗に良く似てます。 霊力も然(さ)ることながら、幼い頃から独りで妖怪と闘い続けてきたことも。 誰も彼女を助けてはくれません。 助けようにも彼女より強い者は誰もいないのですから。 長い闘いの日々、孤独な心に、ふと生じた綻(ほころ)び。 その心の隙を狙いすましたように奈落が襲いかかってきました。 アニメの中で奈落が瞳子さまに云うオリジナルの台詞は紛れもなく彼女の真実を言い当てているでしょう。 彼女が決して吐けなかった人間として女としての弱音。 それは瞳子だけでなく桔梗にも通じる思いです。 流石に再び白霊山の残骸から人間の心(=鬼蜘蛛)を取り込んだ奈落です。 人の心の弱味が手に取るように判ってます。 1月20日に拍手を贈って下さった方に御礼申し上げます。 有難うございます。拍手を貰うたびに元気も貰ってます。 『愚息日記』の方も出来るだけ今日中に仕上げるよう頑張ります。 もし間に合わなかった場合は・・・・笑って許してやって下さいませ。 [2回]PR