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月の物語

冥道残月破
『犬夜叉』の二次創作、イエ、熱愛する殺りんの小説を主体に書いている管理人。
これまで色々と書いてみて感じた事。
それは『犬夜叉』は月と密接な関係にある物語だという事です。
まず主人公の犬夜叉にしても犬妖怪と人間とのハーフ、半妖です。
昔から狼男は満月に出没する物。
狼と犬は、元を辿れば同属。
当然、犬も満月に吼えます。



犬夜叉が半妖としての弱点を曝(さら)け出すのは月が全く顔を見せない日、新月の日、“朔(さく)”です。
“朔”の日になると犬夜叉は半妖としての妖力を失い完全に人間になってしまいます。
そして、月の回復する次の日の朝、朝陽とともに半妖に戻ります。
つまり、犬夜叉の妖力は月に起因していると考えて良いと思います。
月が消えたら妖力を失う訳ですから。
そう考えると“月の申し子”と呼ぶべきかと。



それに、犬夜叉の異母兄、殺生丸さま。
管理人は、専(もっぱ)ら、兄上と御呼びしてますが。
あの御方にしても額に三日月の徴を戴いておられます。
御母堂さまも同様です。
兄上は母君から月の徴を受け継がれたようですね。
犬映画第三弾『天下覇道の剣』に御出演なさった父上の額に月の徴は有りませんでしたから。
とにかく、犬一族は、月一族と呼んでも差し支えない程、月と関係が深い。
(アッ、でも、こう書くと鋼牙も妖狼族だから、そう云っても可笑しくないですね)



実際、『犬夜叉』をジックリ読んでみると判りますが。
非常に月が出て来るシーンが多い。
その為、否応無く月について調べざるを得なくなります。
考えてみれば、元々、日本の暦は太陰暦(月の暦)でした。
今の太陽暦に切り替わったのが明治時代。
我が国の太陽暦の歴史は、たかだか百年少々でしかないのです。
それ以前は、ズ~~~ッと陰暦だったのです。
月に心惹かれるのは当然かも知れません。



追記
新作『増上慢(ぞうじょうまん)』、最後の仕上げに入りました。
明日辺り、公開できそうです。
管理人にしては珍しく桔梗視点の作品です。



御礼
1月5日に拍手を贈って下さった方に感謝致します。
拍手は管理人に取って心の栄養剤です。
本当に有難うございます

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