捨て身の恋=奈落 『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』という諺(ことわざ)があります。 これって、まんま、奈落のことだなぁ~~と感じ入ります。 奈落、もとい、鬼蜘蛛が桔梗に恋い焦がれた当時、奴は全身大やけどを負った上、両足の骨は砕け自力で立つことさえ不可能な状態でした。 だからこそ、鬼蜘蛛は、妖怪どもの誘いに乗るしかなかった。 一か八か、賭けるしかなかったのです。 他に手がありませんでしたから。 自分自身(肉体+魂)を捨ててまで自由に動ける体を、力を欲した鬼蜘蛛。 文字通りの『捨て身の恋』でした。 でも、結果的には何ひとつ自分の思惑通りにはなりませんでした。 だから、奈落(=鬼蜘蛛)は、あんなに捻(ひね)くれちゃったんでしょうか。 基(オリジナル)になった鬼蜘蛛の性格自体が、元々、素直さなんて欠片もなかったようですが。 自分が裏切られたからこそ、その苦しみを他者にも味わわせたかった 『わしの望みが叶わなかったんだ貴様らの望みも叶えてなるもんか』 そんな感じがビシバシします。 ン~~~復讐心はエラク強そうだよね、奈落。 詰まる処、『怨念の人』だったのね。 『人を呪わば穴ふたつ』を地でいっちゃったんだから 7月26日に拍手を贈って下さった方々に感謝します。 有難うございます。『愚息日記』苦戦しながらも頑張ってます。 [4回]PR