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奈落と六条の御息所(みやすどころ)

狒々の奈落

ふと何気なく思いました。
源氏物語に登場する六条の御息所(=光源氏の恋人というか愛人)、彼女って奈落と似てると。
皆様も御存知のように奈落は桔梗のストーカーです。
好きすぎて殺しちゃうくらいに桔梗を愛してます。
源氏物語に登場する六条の御息所もそうです。


光源氏が好きで好きで大好きで生霊(いきりょう)となって付き纏う六条の御息所。
葵の上との付き合いは大人の恋愛って奴でしょうか。
確か、直ぐ肉体関係が始まったと思います。
まあ、六条の御息所は未亡人でしたからね。
最初から瑞々しさは欠片もありません。


実に生々しいドロドロした女の情念を感じさせる人です。
人間というか、女の業の深さを紫式部は描きたかったのでしょう。
男だって業が深いと思いますけどね
特に光源氏なんて『スケこまし』の代名詞みたいな奴だし
性犯罪者の見本みたいな存在です。
(ロリコンでマザコン、未成年者略取、不義密通、近親相姦、やってないのは男色のみ)。


愛憎表裏一体、愛するが故に源氏の相手を妬(ねた)み嫉(そね)み生霊と化す六条の御息所。
そして源氏の恋人達を害そうとします。
源氏の正妻の葵の上は彼女に呪い殺されてます。
もし六条の御息所が自分が生霊と化して源氏の女に仇(あだ)なしていると気付かなかったら
おそらく奈落と同じように源氏を殺していただろうと思います。

怖いですね~~~
恐ろしいですね~~~


六条の御息所は最後は自分の怨念の凄まじさに慄(おのの)き源氏の前から身をひきます。
娘が斎宮(さいぐう)として伊勢に赴くのについて行ったのです。
京都と伊勢、古代では永の別れを予感させる距離です。
事実上のお別れですね。
千年も昔の物語に繰り広げられる現代と同じ男女間の愛憎。
こんなにも文明が進化しながら人間って本質的なところは殆ど変わってないんだなあと実感させられます。


拍手コメントは後ほどにします。
少々、お待ちくださいませ。




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