邪見のボヤキ⑧ 向かう処、敵なしの殺生丸様の爆砕牙! 肝心のりんを救出した今、封印しておく必要も御座いません。 敵は、あの卑劣極まりない奈落、殺生丸様、思う存分、やっつけて下され! ガガガガガガガ・・・・爆砕牙が、奈落の体を破壊していく。 衝撃音が周囲に鳴り響く。 我が主の進まれた後に道が開けていく。 最早、先は見えているのに、奈落め、まだ、抵抗するか。 触手が、殺生丸様に向かって、バキバキと伸びてきた! 「ふっ、奈落・・・まだ、あがくか・・・」 殺生丸様が、そう一言仰るやいなや、爆砕牙を一閃! 切り捨てられる触手、見る間に破壊されていきおる。 オオッ、見えてきたぞ! 奈落の本体じゃ! 犬夜叉めが、かごめがおる。 ウン?彼奴らが乗っているのは変化した七宝か。 法師に退治屋の娘も一緒じゃな。 奈落の中心部にまで拡がってきた爆砕牙の破壊効力。 周囲に衝撃音を鳴り響かせ、ドンドン、奈落の体を破壊していく。 実に凄まじい、その破壊力。 このまま放っておけば、奈落自身をも破壊するじゃろう。 ウオッ!なっ、何と、奈落め、遂に堪らず、自分から体を切り離しおったぞ! 不気味な奴じゃのう。 頭部のみになっても、まだ生きておる。 周囲に十字形の杭のような物を張り巡らして浮かべておる。 さしずめ、防御の盾と云った処じゃろうか? [2回]PR