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邪見のボヤキ④


首尾よく七宝と琥珀を巻き込んだ儂って、頭良い~~~なんちゃって。
フム、冗談は、さておいて、今から乗り込むのは黒い玉のようになった奈落の本体。
完全な四魂の玉を手に入れた奈落が変化した姿じゃ。



オオッ、見えてきた!
近くで見ると、何という巨大な・・・・。
こっ、これが、全部、丸ごと奈落なのか???



嘘じゃろう、こんな巨大な図体の妖怪は見た事がないぞっ!
殺生丸様の父君のお墓で、御父君の骸を拝見したが、あれでさえ、これ程、大きくはなかったぞ。
一体、どういう体の構造をしておるのじゃ、奈落の奴。



余りの巨大さに尻込みして『帰ろっかな~~』なんて考えておった儂。
七宝も、どうやら、儂と似たような考えらしい。
そしたら、目の前で、いきなり、奈落の体の一部が消し飛んだんじゃ!



七宝が、それを見て、叫んだ。
「犬夜叉の冥道残月破じゃ!」とな。
ムムッ、元々、あの技は、殺生丸様が育てた技じゃぞ!
いくら、殺生丸様が、愚弟の犬夜叉に譲り渡したとは云え、犬夜叉の、などと儂の前でほざくでないわ!



ポカッと開いた大穴、そしたら、琥珀が、「行きましょう!」と。
エエッ、このまま、奈落の体内へ乗り込むのか???
儂と七宝のためらいを、アッサリ、無視して、琥珀が、阿吽の手綱を引いて奈落の体内へ。
アア~~~ッ、どっ、どうなるのじゃ???
わっ、儂らは~~~~???

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