りんちゃんの勘違い

ス―――イ、スイスイ、ス―――イ、水の中は凄く気持ち良い。
この川で一番、深い処は、あたしが爪先立ちしても届かない。
でも、平気。兄ちゃん達に教わったから潜るのも泳ぐのも得意なんだ。
今もね、お魚みたいに水の中に潜ってるんだよ。
キラキラ・・・キラキラ・・・綺麗だな。
暑くて眩しいお日さまが川底から覗くとユラユラ光ってる。
川の水が暑さにのぼせた、あたしの身体を冷やして生き返らせてくれる。
ウ～～～ン、冷た―――い！気持ち良―――い！
そうやって暫く川で水遊びしてたの。
そうしたらね、邪見さまが、殺生丸さまに首ねっこを引っ掴まれて投げ飛ばされたんだよ。
ビュ―――――――ン・・・・・バッシャ‐―――――――ン！
さっき、お仕置きされたばかりなのに、邪見さまったら、又、お仕置きされてる。
やっぱり、邪見さまは、お仕置きが好きなんだ。
だから、あんなに、しょっちゅう、殺生丸さまを怒らせるんだろうな。
りんが川遊びしてる間に此処に辿り着いたみたい。
邪見さまが落ちたのは、あたしが遊んでる場所から大分、離れた滝の側。
丁度、滝壷になってて、随分、深いんだよ。
アレレ・・・・邪見さま、泳げないの？
アップアップしてるよ！
アアッ、今にも溺れちゃいそうだ！
大変！助けなきゃ！
あたしが助けに行こうとしたら、殺生丸さまに言い付けられた阿吽が、邪見さまを助けてくれたの。
やっぱり、殺生丸さまは、優しいね。
りん、殺生丸さま、大好き！

後書き：：調子こいて書いてる内にハッ！と思い出しました。
そう云えば、神楽が御霊丸（実は魍魎丸）に胸を撃ち抜かれた時、川に落ちたシーンが有りましたよね。
あの時、確か、りんちゃんは神楽を助けようとして足を滑らせ、それを助けようとした邪見もろ共溺れかけてたような・・・・。と云う事は、りんちゃんはカナヅチ？？？・・・・・タラッ（冷や汗）、ええい、良いわい！
こうなったら、拙宅のりんちゃんは兄ちゃん仕込みの河童さんだと云う設定にします。
誰か、何ぞ、文句でもある？？？（完全に開き直ってる<(｀^´)>）