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冥界より戻ってきた殺生丸達◆しかし◆りんは・・・・・・。 そんな殺生丸に掛けられた母君の言葉。
「どうした、殺生丸? 浮かない顔だな。」
「そなたの望み通り、天性牙は成長し、冥道は広がった。少しは、喜んだら、どうだ。」
「・・・・・・・・・・」「りんが、こうなる事を・・・・・・・知っていたのか。」 母君を問い詰める殺生丸。
「そなたは、既に一度、小娘を天性牙で甦らせたのだろう。」
「天性牙で死人を呼び戻せるのは一度きりだ。」 母の言葉に衝撃を受ける殺生丸。
「当然だろう。本来、命とは限りあるもの。そなたの都合で何度も救えるほど軽々しいものではない。」
「そなた、神にでもなったつもりだったのか?天性牙さえあれば、死など恐るるに足らぬと。」
「殺生丸、そなたは知らねばならなかった。愛しき命を救おうとする心と同時に、それを失う悲しみと恐れを。」
殺生丸の心に重く響く言葉―――悲しみと恐れ・・・・・・
「父上は、こうも言っていた。天性牙は、癒しの刀、例え、武器として振るう時も命の重さを知り、慈悲の心を持って敵を葬らねばならぬと。」
「それが百の命を救い、敵を冥道に送る天性牙を持つ者の資格だと。」
(殺生丸様が慈悲の心を知るために・・・・りんは死なねばならなかったと言うのか・・・・)邪見の心中。
「小妖怪、泣いているのか?」
「邪見でございます。殺生丸様は、どんな時でも涙を見せぬご気性ゆえ、この邪見が代わりに-―――」
「ほ―――。 悲しいか、殺生丸? 二度目は無いと思え。」
冥道石を首から外し、りんに掛ける母君。 光が溢れ出す。
「冥道石から光が・・・・・」琥珀が驚く。
「冥界に置き去られていた小娘の命だ。」母君の言葉。
トクン・・・・トクン・・・・心臓の鼓動の音
ゆっくり目を開く、りん。 見つめる殺生丸。
「りん!」邪見が叫ぶ。
咳き込むりん。 ヒュ―――ゴホッ ゴホ ゴホ ゴホ
スッと静かに差し伸べられる殺生丸の隻腕。
「殺生丸・・・さま・・・」りんの第一声。
「もう・・・・大丈夫だ。」りんを優しく撫でる殺生丸。
「はい・・・・・」少し放心したような、りん。
「あのっ御母堂さまっ!」「殺生丸様に代わって御礼を申し上げますっ。」
「殺生丸は喜んでいるのか?」
「恐らく、もの凄く。」
「人間の小娘一匹に、この騒ぎ・・・・・ 変な所が父親に似てしまったな。」
母君の城を辞す一行。
(ついて行こう・・・・・ 殺生丸様なら・・・・きっと奈落を滅する事が出来る。)琥珀の心中。
「小僧。 ひとつ聞いておく。 お前は冥界の中で生きていた。」
「生身の人間では、有り得ぬ事だ。 お前は・・・・・」
「四魂の欠片で・・・・・命を繋いでいます。」
「そうか・・・・ならば覚えておけ。 お前も小娘と同じ―――天性牙では救われぬ命だ。」
「はい・・・・・覚えておきます。」==========================冥界編◆終了◆
一転して場面は犬夜叉達一行に切り替わる。
花咲き乱れる村に辿り着く犬夜叉達。 しかし、何やら怪しげな雰囲気を漂わせた人物が。
すみません◆これにて終了。