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なっ・・・・(何?何)???第546話『奈落の望み』

狒々の奈落
皆様、大変、長らく、お待たせしました!

それでは、只今より、今週のサンデーの『現場中継』、入ります。

まずは、のっけから四魂の玉の絵から始まってます。

光は残っているものの、闇の力に負けています。

珊瑚と弥勒の様子を解説する再生奈落。

そんな奈落に怒り、犬夜叉が、冥道残月破を撃ち込みます。

ドクン・・・・ドン!

鼓動とともに四魂の玉が、奈落と、殿と、一つに

四魂の玉を吸収する事によって、殿が一段と妖力を増しました。

蜘蛛の巣も、以前とは、全く様相を違えています。

肉塊から柔らかさが失われ、一切合財が、全てが、鋼鉄のように変化。

冥道残月破を喰らってさえ、冥道に呑み込まれていきません

驚く犬夜叉に、又しても、四魂の玉と一体化した殿が。解説します。

「これが・・・四魂の玉の力だ・・・」と。

四魂の玉が、一度は、桔梗と共に、この世から消滅しながら、かごめの身体に宿って戻って来た経緯(いきさつ)を話す殿。

驚くべき事に・・・・四魂の玉は、時空さえ超えるのだそうです。



そう云われてみると、確かに、その能力が無いと、時空を超えて、かごめを、現代から過去の戦国時代へ連れて来れる筈が有りませんね。

となると、何ですか

骨喰いの井戸が、今の処、現代と戦国時代を繋いでいる(ワープ能力)のは、四魂の玉が、そうなるように操作しているからなのですか



更に驚くべき事を、奈落は、殿は、宣(のたま)われました。

「四魂の玉は、絶対に無くならない。」
「たとえ・・・この奈落が滅びてもな。」



その台詞は、即ち、自分が滅びる、つまり、犬夜叉達に負ける事を意味していませんか

恐らく、殿は、生きる事自体、既に虚しくなっておられるのかも知れません。

最愛の桔梗を二度も手に掛けた殿です。

桔梗の残滓(ざんし)さえ無くなった今、別段、己の身が、滅んでも構わないと思ってらっしゃるのかも・・・・。

でも、憎い恋敵の犬夜叉や仲間達は、是が非でも、幸せになんかしない 
して堪るもんか

儂が、こんなに虚しいのに、犬夜叉、貴様だけ、桔梗の生まれ変わりのかごめに愛されるなんて、断じて許さんっ 許さ~~~んって処でしょうね。

だから、犬夜叉一行を闇に落とした後なら、兄上に滅されても構わないと云う訳でしょうか

殿が、四魂の玉を取り込んだとして、果たして、爆砕牙には、どれ程の効力が有るのでしょう

もし、仮に、本当に仮にですよ、犬夜叉一行が、完全に闇に落ち、全員、命を落としたとします。

そうなれば、兄上が、爆砕牙を封印する理由は、何も有りません。
(りんちゃんは、無事、手許に保護したしね)

心置きなく、爆砕牙を、ぶっ放せます。

そうすると、如何に、奈落と云えど、一溜まりもないんじゃ・・・・・

何しろ、一度、効力を発揮すると、全く無傷の者でさえ、爆砕牙に攻撃された対象に触れただけで、そのまま同じ様に破壊されていく究極の破壊の刀ですから。

だから、兄上の足止めをしたかったのでしょう 時を稼ぐ為に、りんちゃんを拉致までして。

勿論、兄上も、犬夜叉一行と同様に、闇に落とせる物なら落としたかったのでしょうが。

犬夜叉の兄というだけで、犬夜叉に対する程には、憎しみは無いし、犬夜叉よりも手強いので、どっちでも良いって感じです。

尤も、兄上の方は、大事な大事なりんちゃんを、散々、危険な目に遭わせてくれたって事で、『奈落、金輪際、許すまじ』の御気持ちでしょうが。

兄上に滅されても、別段、構わない。

でも、それは、犬夜叉一行を恐怖と絶望の闇に完全に叩き落した後に、という殿の思惑が、何となく透けて見えるような・・・・。

殿が、四魂の玉を手に入れたかったのも、結局は、桔梗に愛されたかったからでしたよね

なのに、何時の間にか、目的の為の手段が、目的その物に摩り替わってしまっていた殿です。

あれ程、セッセと作り出した分身達さえ、悉く、利用し、皆、使い捨てにして来ました。(残っているのは、夢幻の白夜のみ!)

そして、その飽くなき闘争の果てに、遂に、四魂の玉は完成しましたが、殿の本当の望みは、決して叶わなかった・・・・・。

全く、哀れとしか云い様が有りません。

とどの詰まり、殿自身も、体良(ていよ)く、四魂の玉に利用され、欠片集めに奔走させられたのかも知れません。



そんな殿に問い掛ける、かごめ。

「奈落・・・あんたは・・・本当は何がしたかったの?」



それは、勿論、判りきった事でしょう。

殿(=鬼蜘蛛)の真の望みは、自分の魂を、身体を、妖怪どもに喰わせてまで手に入れたかった【桔梗】に愛し愛される事、素晴らしい絆を築く事。

それこそが、殿の、なによりの願いだった筈。

その真の願いが叶わなかったからこそ、恋敵の犬夜叉や仲間達が手に入れた絆が、愛が、友情が、信頼が、妬ましいのですから。

羨ましい妬ましい憎いその絆を引き裂いてやりたい。

殿の心理は、上記のような推移をしたと思われます。




かごめの言葉が、奈落を、殿を、更に、追い詰めて行きます。

今迄、殿がしてきた事は、全て唯一つの目的に集約されます。

それは・・・・人の絆を呪い引き裂く事。

そして、同時に、それは、絆の大切さを知っていなければ出来ない所業でもあります。

人の心を知っていればこそ判る、絆を失う苦しみ。



そう考えていくと鬼蜘蛛(=奈落)は、もしかして人間の頃、そうした絆を失った経験が有るのかも知れません。

鬼蜘蛛自身が、捨てられ、裏切られ続けてきたのかも知れません。

だからこそ、自分が手に入れられなかった、愛や、友情や、仲間との信頼関係を築き上げた犬夜叉が憎いのかも知れません。

何だか、突き詰めて考えると、それだけで一つ物語が出来そうな感じです。
(今の処、手を出す気は有りませんが・・・・・)



「四魂の玉は・・・あんたの本当の望みを叶えてはくれなかったのね。」

奈落の、殿の心を鋭く直撃する、かごめの真実の言葉。

奈落が、殿が、激しく動揺しています。

本心を抉(えぐ)られていると表現しても良いかも知れません。

かごめの言葉が、核心を突いている証拠です。

人は、真実を言い当てられた時こそ、最も、怒り怖れる物です。

殿も、又、かごめの言葉が、真実であればこそ、怒り、瘴気の矢を射かけて来ました。

かごめに向けられた攻撃を、冥道残月破で防ぐ犬夜叉。

今度は、犬夜叉が、殿に向かって言い放ちます。

「奈落! おれとお前は・・・生れ方は違っても同じ半妖だ!」
「人間の心と妖怪の心を持った同じ半妖だ!」
「だからこそ許せねえ!!」

半妖だからこそ、どちらでも選べた。

それにも拘らず、人間の心を持ち、妖怪の生き方を選んだ殿。

人を傷つけ、呪い、人間の心に背を向けた殿。



※『犬夜叉』は、つくづく【対比】を主体にした物語だと思います。

殿と犬夜叉、同じ半妖でありながら、辿り着いた果ては、全く違います。
人の絆を呪い引き裂き続けてきた殿。

(逆説的に云うなら、己が、真に望む物【=絆】が手に入らないからこそ、それを呪い引き裂いてきたのです。)

そんな殿に対し、五十年前に、奈落によって相愛の桔梗との絆を引き裂かれながら、桔梗の生まれ変わりのかごめによって封印を解かれた犬夜叉。

犬夜叉は、殿とは、全く正反対に、かごめとの愛を、仲間との友情を、強い信頼関係を、築き上げて行きます。

殿が、本当に欲しいモノを、犬夜叉は、持っているのです。(だから憎い!)

かごめが、桔梗の生まれ変わりとして戦国時代に引き寄せられたのは、四魂の玉の意思かも知れません。

でも、それは、又、桔梗の意思だったような気がするのです。

だからこそ、かごめが、戦国時代に連れて行かれた事にも抵抗しなかったし、犬夜叉の封印を解かせたのではないかと思えるのです。

桔梗の望みは、巫女としてではなく、唯の女として犬夜叉との絆を育んでいく事だった筈です。

その桔梗の強い望みが、自分の【生まれ変わり】として、かごめを誕生させます。

そして、恐らく、今度こそ、犬夜叉と結ばれたいと願ったのではないでしょうか???

鬼女、裏陶(うらすえ)の我欲の為に、望みもせぬのに、再び、戦国時代に引き戻されて、事情が、一層、こんがらかって、ややこしい事になりましたが。

かごめは、自分であって、自分ではない。何とも複雑な状況です。

自分の生まれ変わりではあっても、自分以外の女が、恋しい犬夜叉と共に居る。

本来ならば、この自分(=桔梗)こそが、犬夜叉と共に居た筈なのに

況して、今の自分は、死人(しびと)、この世にあるのは仮初めの姿、決して、犬夜叉と結ばれる事など出来ないと聡明な桔梗は、悟っていた筈です。

鬼女、裏陶は、何とも罪な事を仕出かしてくれた物です。

なまじ、再び、この世に戻ったばかりに知らずに済んだ辛い思いを、桔梗にさせています。

せめてもの救いは、最後、前世では叶わなかった恋人の犬夜叉の腕の中で逝けた事でしょうか。

前世では、引き裂かれたままだった犬夜叉との絆が、この時こそ、修復されたと思いました。

最後に、微笑んだ桔梗は、本当に・・・・慈愛に満ちていました。(T—T)

どうか、今度こそ安らかに眠って下さい。

そう願うのですが、何となく、桔梗には、残された使命があると思えてならないのです。

これは、管理人の勘でしか無いのですが、奈落を、殿を、救えるのは桔梗しか居ないと強く思うのです。

どうか、お願いです、桔梗。

貴女しか、奈落を、殿を救える御方は居りません。

あらゆる恩讐を超えて、どうか、どうか、殿を、イエ、殿の魂を、救って下さいませ

貴女への恋情故に、斯くも深い無限地獄に落ちた哀れな殿を、どうか、どうか、救ってやって下さいませ。

憎悪に対し憎悪で応えれば、憎悪の連鎖を生み出し、それは延々と続いていきます。

どうぞ、大慈大悲(だいじだいひ)の心を以って、哀れな殿の魂を救って下さいませ。

伏して、伏して、願い奉ります。



犬夜叉が、そんな殿に、これ以上、大切な仲間を傷付けさせて堪るかと、冥道残月破を放ちます。

その冥道が、今迄とは違います

球体ではなく、まるで、珊瑚の飛来骨か、初期の頃の攻撃技、飛刃血爪か(すっかり、この技、忘れてた!)、まるでブーメランのような形状です。

それも、一発だけではなく、同時に五発も

ドワワァ~~~~~エッ、エッ、エエエエ~~~~

完全に四魂の玉を吸収して硬質化した奈落が、殿の身体が、打ち砕かれたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

新しい冥道を放った犬夜叉自身、驚いてます

そんな吃驚仰天の展開のまま、以下次号となっております。


とにかく、今回は、【殺りん】の【せ】の字さえ出て来ない内容でした。

物語の核心に迫る内容だから、まあ、今回は、我慢しますが、ヤッパリ、兄上が、りんちゃんが、阿吽が、ついでに邪見が、見たい 見たい

(琥珀は、まあ、どちらでもでも良い・・・・琥珀ファンの方々、ご免なさいね。でも、これが本音なの。)


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