犬夜叉 -完結編- 第22話「奈落 闇の罠」 今回の内容はコミックス54巻の第6話の途中から55巻の第1話までとなってます。 話の大筋は変わってませんが、アチコチ改変されてます。 かなり弄(いじ)られてます。 ストーリー展開が変更されてる部分があるかと思うと、台詞が削られたり、別の人物に台詞を言わせたり。 はたまた、完全にアニメ用のオリジナルの台詞が入ってたりします。 まずは奈落の体内を歩き回る弥勒と珊瑚でオープニング。 弥珊ペアに過去の幻を見せる奈落。 奈落お得意の心理攻撃の始まりです。 弥勒と同じように風穴を持つ弥勒の父、その最期の時の姿。 風穴に呑み込まれ塵も残さず消える弥勒の父。 その幻に惑わされたのは弥勒ではなく珊瑚でした。 このまま手を拱(こまね)いていれば弥勒も同じように死んでしまう。 恋人の行く末を見せられ酷く動揺する珊瑚。 こういう場面を見る度、本当に奈落は心理戦が上手いと感心します。 流石に人の心を再吸収しただけのことは有ります。 そんな弥珊ペアを狙う不気味な触手が肉壁から出てきたところで番組のタイトルが映し出されます。 不気味な出だしに相応しく題名も「奈落 闇の罠」です。 場面は切り替わって、今度は妖怪化した犬夜叉が映し出されています。 邪気が弱まったのでしょう。 桔梗のことを思い出しながら歩く犬夜叉。 脳裏に浮かぶのは五十年前に封印の矢を放つ桔梗の姿。 旧作アニメを回想シーンに活用してます。 桔梗を思い出だせば必然的にかごめへと思いは流れていきます。 だからこそ奈落は意図的に邪気を弱めたのでしょう。 かごめを自分の手で傷つけたことを犬夜叉に思い出させる為に。 否定したくとも自分の手に残るかごめの血痕が動かぬ証拠です。 動揺する犬夜叉の心の隙につけ込む奈落でした。 場面は、またまた転換して今度は奈落玉の別の場所にいるかごめへ。 犬夜叉に突き落とれたものの、柔らかい肉の上に落ちたせいでしょう。 右腕の裂傷以外、これというケガは見当たらないかごめです。 そんな気絶したかごめを狙う雑魚妖怪どもを手刀で無造作に片付ける兄上です。 本当は放っときたいけど仕方なくという感じが滲(にじ)み出てます。 まあ、初登場の頃に比べれば、兄上、滅茶苦茶、優しくなられましたよね。 だって、あの頃は、全然、躊躇(ためら)いなく、かごめを殺そうとしましたから。 正真正銘、『冷酷非情』を地でいってた兄上でした。 これも、【りんちゃん効果】ですよね。 かごめが気が付いたので、りんちゃん探索を再開する兄上。 将来、義理の兄と義理の妹になる兄上とかごめ、義理の兄妹です。 そのまま兄上についていくかごめ、賢明な判断です。 爆砕牙(奈落用)と天生牙(曲霊用)を持っている兄上は最強の存在ですからね。 場面は、またまた転換、奈落玉の別の地点。 触手に追われる弥勒と珊瑚です。 斬っても斬ってもキリがありません。 斬った部分から、また新しく増えてくるのですから。 埒が明かないと雲母に乗って逃げる弥珊。 しかし、雲母が触手に捕まり弥勒も珊瑚も投げ出されてしまいます。 運悪く飛来骨が珊瑚の手元から遠くに投げ出されてしまいました。 珊瑚に襲いかかる触手、それを見て間に合わないと見切り風穴を開く弥勒。 何とか珊瑚を助けられたものの風穴はもう限界にきています。 風穴の状態から次こそは最後と判断した弥勒、珊瑚に別れを告げ、その場から去っていきます。 珊瑚を風穴の餌食にしない為に断腸の思いで別れを告げる弥勒でした。 そして、またまた、場面転換、今度は兄上とかごめです。 見かけよりも遥かに奥深い奈落の体内を歩いてます。 兄上に話し掛けるかごめ。 必要最低限しか喋ろうとしない兄上。 お世辞にも会話が弾む組み合わせとはいえませんよね。 りんちゃんの姿を見つけ声をかけるかごめに対し、にべもなく否定する兄上です。 原作では(匂いがない)せいで見るまでもなく幻と見切った兄上でしたが、アニメでは言及されてません。 代わりにオリジナルの独白台詞「だが、うかつに爆砕牙は使えんか」が入ってます。 兄上、良く自覚してらっしゃいます。 爆砕牙を使ったが最後、奈落玉が内部崩壊を始めますから。 大事なりんちゃんの身柄を無事保護するまで厳重に封印です。 その代わり、りんちゃんを保護したら、思いっきり振るって下さい。 またまた場面転換、今度はりんちゃんです。 巨大人面の曲霊に脅かされるりんちゃん。 凄~~~~~~く意地悪そうです、曲霊。 怖いですね~~~イヤですね~~~。 兄上の名を呼びながら逃げるりんちゃんです。 犬夜叉を見つけ駆け寄るりんちゃん。 「犬夜叉さま」・・・・似合わない! りんちゃんにして見れば、兄上の弟なんだから「さまつけ」が当たり前なんでしょうけど。 妖怪化して怖い顔になっている犬夜叉を見て戻ろうとするりんちゃん。 でも、後ろには巨大人面の曲霊が! 「前門の虎、後門の狼』状態のりんちゃんです。 またまた場面転換、今度は村です。 楓と村の衆が空に浮かぶ黒い玉について話してます。 奈落玉、やたらデカイです、不気味です。 それを同じ様に見ている七宝、ここで邪見が絡んできます。 同じような大きさに妖力も似たようなレベル、この両名、格好な喧嘩相手だと思いませんか。 この二人の喧嘩は実に面白いです。 またまた場面転換、奈落玉の中、兄上とかごめです。 りんちゃんの気配に気付いた兄上、飛びます、飛びます。 空飛ぶ電車ごっこです。 兄上のモコモコにかごめが摑(つか)まってます。 現場へ急行します。 原作連載時、この空とぶ電車ごっこに凄く興奮しましたっけ。 かごめが羨ましい!と。 でも、よく考えたら、兄上は、ああするしかなかったんですよね。 りんちゃんならイザ知らず、かごめですもんね。 腕に抱いて移動なんて持っての外(ほか)。 そんな事したら、殺りんファンが、どんだけ怒り狂うか。 正しい判断です、兄上。 またまた場面転換、犬夜叉に襲われそうなりんちゃんです。 逃げ惑いペタッと尻餅をついたりんちゃん。 (原作では涙ぐむりんちゃんですが、アニメでは泣いてません) しかし、犬夜叉の目標は、りんちゃんではありません。 曲霊でした。 爪で曲霊を引き裂こうとする犬夜叉。 駄目だと判ってはいても、やらずにはいられないのでしょうね。 物理的攻撃は一切効かない曲霊、ほくそえみながら犬夜叉に憑依します。 「こんな半妖でも殺生丸の相手は務まるか」と(in曲霊)のオリジナル台詞です。 そこへ空飛ぶ兄上がモコモコにかごめを引っ付けて到着。 (りん!)、兄上、心の中で叫んでます。 滅茶苦茶、必死です。 この部分、凄く良いですねぇ~~~萌えます! りんちゃん、奈落の肉壁に呑まれて消えました。 クゥ~~~~~~ッ、惜しい! タッチの差で、りんちゃん救出ならず。 今度は兄弟対決です。 アニメでは原作よりも曲霊が大きくしゃしゃり出てます。 曲霊役の声優さんの声が効果的に響きます。 犬夜叉(in曲霊)が鉄砕牙を抜いた。 黒い刃に変化、冥道残月破を撃つ積もりです。 ここで、かごめが声を! 「やめて、犬夜叉!」 またまた場面転換、もうコロコロ目まぐるしいっ! 今度は宙に浮かぶ奈落玉に向かう七宝+琥珀+邪見のちびっ子トリオです。 三名とも阿吽に騎乗してます。 そうか、邪見、兄上の側へ行きたくても一人ぼっちはイヤだったんですね。 結果的に琥珀、七宝を巻き込んで、即席のちびっ子トリオ結成です。 巨大な奈落玉に近付いた途端、奈落玉に穴が空(あ)きました。 犬夜叉の冥道残月破です。 その穴に乗り込むちびっ子トリオ。 邪見も七宝も逃げ腰の及び腰、琥珀のみがGOサイン。 そして、またまたのまたまた場面転換。 余りにも頻繁に場面が転換するので回数を覚えてられません。 ここからアニメは原作と違う展開を見せます。 ワザと兄上から大きく狙いを外して撃たれた冥道残月破。 そんな犬夜叉の意思に対し、「こざかしい真似を」と内部の曲霊がほざきます。 犬夜叉(in曲霊)のオリジナル台詞です。 「成る程、この刀が、こいつの最後の理性を支えているというわけか」(in曲霊) 上の台詞は原作では兄上の独白の台詞でした。 打ち合う犬兄弟、勿論、兄上は天生牙です。 鉄砕牙を力任せに投げ飛ばす兄上、やっぱり強いです。 弾き飛ばされた鉄砕牙は上方の肉壁に突き刺さりました。 旧作アニメの闘鬼神と鉄砕牙の闘いを彷彿とさせます。 あの時も、兄上が鉄砕牙をはね飛ばしてましたよね。 ここが原作と大きく違ってる部分です。 原作では触手に犬夜叉が持ち上げられ鉄砕牙を手離します。 そして、そのまま奈落の肉塊の中に消えるのです。 展開が全く違うので兄上が奈落の肉塊を掘り進む(ここ掘れワンワン)シーンが見られません。 凄く残念です、無念です。 あれ見たかったのに~~~~~!!! 曲霊、ワザと力を抜き犬夜叉から鉄砕牙を手離させました。 狡(こす)い奴だなぁ~~~~本当に根性が曲がってるわ。 兄上、天生牙を鞘に納めました。 素手でやりあうお積もりです。 ハウッ、兄上の鉄拳が犬夜叉の顔面に決まりました。 お決まりの教育的指導です。 その後は、もう爪と爪の応酬です。 「実の弟にも容赦なしか。よほど、この犬夜叉が憎いとみえる」 (in曲霊のオリジナル台詞) 「フッ、そのような半妖、弟などと思ったことは一度もない!」 (兄上のオリジナル台詞) ウ~~~ン、原作には上ふたつの台詞は出てきません。 微妙に解釈が違ってくるんですよね。 アニメの兄上は、どうも、言う事と、やる事が裏腹になってます。 原作の方が、よっぽど素直です。 天生牙を抜き放った兄上、振りかぶって犬夜叉を狙います。 しかし、それをハッシと鷲摑みする犬夜叉(in曲霊)。 これぞ真剣白刃(しらは)取り! そして吐いた台詞が「フッ、甘いぞ、殺生丸。抜いた刀が爆砕牙だったら犬夜叉は粉微塵(こなみじん)になっていた。だが、貴様が使ったのは天生牙」。 これもオリジナルの台詞です。 もう曲霊ってイチイチ憎たらしいったらありません! 押し合う化け犬兄弟。 一方、かごめは鉄砕牙を渡そうと必死に上に登っていきます。 ここらは全部が原作と違ってます。 肉壁に突き刺さっている鉄砕牙を勢いよく抜いた瞬間、弾みがついて転がり落ちるかごめ。 落ちながらも必死に肉壁に鉄砕牙を突き刺しました。 鉄砕牙に摑まったままの状態で何とか落ちるのを防いだかごめでした。 この態勢で原作と同じ状態になります。 「犬夜叉、しっかりして。今、鉄砕牙をもっていくから!」(かごめのオリジナルの台詞) かごめの必死の呼びかけを嘲(あざけ)る曲霊。 宙にぶら下がった不安定な状態がかごめの傷口を開きます。 セーラー服に滲み出る鮮血、同時に漂う新しい血の匂い。 その匂いが犬夜叉を正気づけます。 自我を取り戻しかける犬夜叉、それに気付き揺さぶりをかけようとする曲霊。 「諦めの悪い奴だ。きさまには、どうすることもできんのだ」 (in曲霊のオリジナル台詞) 必死に曲霊の支配から抜け出そうとする犬夜叉。 ウワ~~~自分で自分の顔を殴ってます。 かごめを呼ぶ犬夜叉、応えるかごめ。 ウンウン、流石に息ピッタリです。 犬夜叉の求めに応じて鉄砕牙を抜き犬夜叉に投げるかごめ。 「来い、鉄砕牙!」(犬夜叉のオリジナル台詞) 当然、支えのなくなったかごめは落下します。 それを阻止する為、風の傷で周囲の肉壁を壊し、かごめを受け止めさせる犬夜叉でした。 かごめの名を呼びながら駆け付ける犬夜叉、もう必死。 「我に従え」、曲霊も犬夜叉に付いて回ってます。 そうこうする内にかごめに乗り移ろうとする曲霊、そうはさせまいと離れる犬夜叉。 何としてもかごめを守ろうとする犬夜叉。 すると鉄砕牙が変化しました、竜鱗の鉄砕牙に。 犬夜叉の妖穴が曲霊を捕らえています。 身動きできない曲霊、もう逃げられません。 兄上が天生牙を振りかぶりました。 遂に曲霊が消滅したトコロで今回は終わってます。 【初めてのお使い】じゃなくて、これが化け犬兄弟の【初めての共闘】ですよね。 管理人の思い出す限り、他にはないはずです。 冥道残月破を譲り渡したときは、犬夜叉が黒い鉄砕牙を振るって、兄上は傍観してらっしゃったから共闘とはいえません。 映画でこそ第三作目の『天下覇道の剣』で、風の傷と蒼竜破をミックスして叢雲牙にぶつけて倒してますが。 ウンウン、やはり原作では、本当にこれが初めてです。 ヒェ~~~~疲れた・・・ゼイゼイ・・・ヒイハア・・・(>_<) ※『RINNE』の方は明日にでも更新します。 [6回]PR